「日本の旅客機2008-2009」

イカロス出版の本は高いとかなんとか、私はいっちょまえに言っちゃうけれど、それでも情報誌なんかかなりマニア心を押さえて刊行し続けるイカロス出版は凄いのだ!

日本の旅客機 2008-2009 (イカロスMOOK―AIRLINE)
「日本の旅客機 2008-2009 (イカロスMOOK―AIRLINE)」
イカロス出版

今回紹介するのは日本の旅客機を網羅したカタログです。
航空会社別に日本の全機種を掲載し、主要スペックはもちろん各機材ごとに路線や便数、保有機数とレジストレーションナンバーを収集。写真とイラストによる機体デザインまでも網羅し、キャビン内や客室クラスごとの写真も掲載している。

今回の巻頭企画は「プレミアム」をテーマに、ファーストクラス、エグゼクティブ/ビジネスクラス、プレミアムエコノミーと、近年の新しいキャビンの動向にあわせてシートの徹底紹介。シートピッチなどの基本データは当然ながら、個人用モニターのサイズもデフォルトデータだ。

必見は、747在来型の特集。カタログにはじまり、コックピットの写真に「 機長の『失敗学』」「機長の告白」などの良書も執筆されている、杉江弘キャプテンのインタビューも。

それから、2009年3月に予定されている、富士山静岡空港を拠点に、新規路線を就航させる、フジドリームエアラインズ(FDA:FUJI DREAM AIRLINES)のエンブラエル170のカラーパターンも紹介している。フジドリームエアラインズでは、2009年9月より、静岡←→小松、静岡←→熊本便線、じきに小松、鹿児島空港へと広げていくとのこと。

フジドリームエアラインズの今後の予定を含め、各航空会社の機材調達の計画は、巻末に「JAナンバー完全リスト」をみれば、よくわかる(ザッとみたところ、2012年までの登録年月日が記されているため。単に引き渡し予定のリストなんだけど…)。それから、JA5/6XXX台のレシプロ機は5003番から、JA8XXXのジェット機は8001から(もちろんリクエストナンバー制導入後の8XXX以降も)と、完全網羅。「日本の旅客機」というからには、日本籍のものでなくとも、日本の空を飛んだ外国籍のジェット機(海外航空会社リース会社からのリース機)のデータもある。データの内容は、登録記号(レジストレーションナンバー)順に、型式、製造番号、運行会社、登録年月日、抹消年月日、エンジンタイプ、エンジン型式、最大離陸重量、備考(どこから調達しているものなのか、リース元や回収履歴、カラーリング、売却先、寄贈先、などなどなど)。それから、機体の状態(現存の有無、運行の有無)も。

いくら飛行機好きだといっても、記憶するほどの頭は持ち合わせていない竜子にとってはほんとうにカタログでしかないのだけど、「日本の旅客機」を航空会社ごとにソートしてくれているのは、ありがたい限りだ。カタログ部分はほぼカラーだし、貨物機も拾っているので、いっときは国際線も視野に入れていた佐川急便のギャラクシーエアラインズなんかも乗っているわけだけど、10月に撤退するとされているので、カタログでの紹介は本書が見納めになるんだと思う。

なんやかんやいってもアレです。長いこと専門分野に特化してやってる方は、誰にも何ものにも変えられない財産を持っているってことですなぁ…(しみじみ)。

イカロス出版に乾杯!

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    • まったり
    • 2008年 9月10日 10:28am

    うーん、確かにこの手の本は機体番号関係の資料価値も
    あるので、手元に置いていてもいいんですが、ここ数年は
    ネットでも機体の履歴を調べるのが容易になってきたので
    以前買っていたJPという電話帳みたいに大きくて8000円も
    する本を買うのを辞めたほどです・・。
    でもやっぱり困ったらイカロスの本はデータが豊富なので
    使えるね・・

    • 竜子
    • 2008年 9月10日 11:22pm

    まったりさん、こんにちわ!
    データが豊富って凄いことですよね。ネットで検索って本当に便利になりましたね。たった10年でこんなに変わるなんて。
    8000円もするなんて…。企業向けですね(笑)
    暗記するわけじゃないし、受験に必要なもんでもないし!

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