「鳥人間コンテスト」

はいっ、みなさまご存知「鳥人間コンテスト」です。読売テレビです(日テレ系列)。琵琶湖です。バードマンです! 1977年に始まった「鳥人間コンテスト」の30周年を記念して、DVDが出たようです。ふらっとTSUTAYAへ行ったら見かけたので、ちょっと借りてみました。

イギリスで行われていた「セルシーバードマンラリー」をヒントに開催されたようです。第1回鳥人間コンテスト開催時点での世界記録が48m。第1回大会では本庄季郎氏(←「風立ちぬ」でも登場する堀越二郎と切磋琢磨した航空機設計者)の設計する機体で、岡良樹さんが世界記録を更新して82.44mの記録で優勝。ちなみに第1回は、第1回鳥人間コンテスト「日本大会」という位置づけです。その後「世界大会」なんかを名乗ったりすることもあって、どうやら番組自体も手探り状態だったのがわかります。

■第1回大会優勝の岡良樹さん(DVDより引用)
鳥人間コンテスト

当時は手軽さから、「ロガロ翼」というハングライダータイプの三角形の翼が主流でしたが、第2回大会からは、そのロガロ翼に尾翼をつけた機体が増えだします。第3回大会ででは、操縦性の難しい固定翼の登場も増え、優勝記録は80m。さらに、第4回大会では、いまやあたりまえになったカーボンファイバーも登場して(ただし記録の方はいま22mといまひとつ…)、錬磨のかいあって、100m越えを達成しました。その4年後の第8回大会では第1回大会からの連続出場で培われた経験を持った方が、機体に風防をつけて登場。163mの記録で念願の優勝を飾ったのでした。

■ロガロ翼(DVDより引用)
鳥人間コンテスト

興味深いのは、専門家も予測していなかった200mの壁が破れた第9回大会。ここでは214m、290mと記録が出ることになります。この、290mを出したのはプロペラ機です。この翌年からプロペラ機は別部門に分かれることになりました。

この頃までのダイジェストをあらためて観ると、なぜかダクトファン(ジェットエンジンのように、筒の中に入ったプロペラ)飛行機があったりと、機体がとてもユニークで、ひとつひとつが面白い。黎明期だからなのか、尾翼のあるもの・ないもの、方向舵を持ったもの、翼の形にしてもそれぞれ独創的で、参加者も研究室や愛好家から商工会議所、お寿司屋さんのご主人なんかまでいろんなところから参加していてとても楽しいイベントです。

第9回までは、部門が「競技部門」と飛距離を競わない、お楽しみだけの「コミカルエントリー」とかいうのがあって、神風はちまきをした負傷兵が零戦で飛び出したり、ニワトリや、からす天狗だの、鳳凰、トビウオ、ダチョウ…鳥系ならまだしも、UFOが飛ぶ、というか落下したりと。芝居じみたことをしたりして…学芸会の余興のようです。キンちゃんの仮装パーティみたいな雰囲気です。(鳥人間コンテストの司会はプロ野球中継やゴルフ実況でおなじみの志生野温夫さんから、いつの間にか桂三枝さんになってたけど)。けど、みんな一生懸命。ていうか、画面の向こうですご〜く盛り上がっているのが楽しそうで、うらやましい。エリマキトカゲなんかもいたりして、な、懐かしすぎる。
でもって、この学芸会風なコミカルエントリーは、ゴミをたくさん出すからなのか(不明)、あまりに冗長だったからなのか(不明)その後は姿を消した模様。

■コミカル部門:ダヴィンチを模してる…(DVDより引用)
鳥人間コンテスト

以降に関しては皆さんもご存知の通り。しばらくは200m近辺をうろついていた記録も、200mどころか、何キロも、何十キロも記録を伸ばし続けることになります。竜子は「鳥人間コンテスト」を毎年欠かさずに観ていたわけではないのだけれど、なんていうか夏の風物詩みたいなもので、ある程度の年齢までは、子供で暇だったのもあってほとんど観てた。でも、最近めっきりだなぁ。きっと昔の方が興行的なノリで、娯楽として楽しく観れたんだと思うけれど、いまやどこぞの大学の研究室やクラブやらが記録に挑戦する本格的な「スポーツ」に変貌したのだと思う。それはそれで素晴らしいことだと思うけれど…。さすがに何十キロと延々と飛び続ける様子を追うのは、テレビ娯楽としてはキツいのかもしれません。大学対抗の技術レースに、なんかプラスαの要素があるとまた観るかもしれませんね…。

いや、べつにコミカル部門を復帰させて、って意味じゃないです。けっして。
記録を競うほど技術は向上するのに、テレビ娯楽としては遠ざかるという矛盾に、わたしの気持ちがざわつくのです。

あ、ちなみに。「鳥人間」って読売テレビの登録商標なんですって(苦笑)。

↓ 飛べ、栄光の大空へ!(鳥人間コンテストのキャッチフレーズ)

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鳥人間コンテスト 30th ANNIVERSARY DVD-BOX
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