パイロット2名、宇宙飛行士へ!!

このたびお送りしている「ヒマラヤ飛行」、国境が複雑でしょう? 南アジアの歴史の補足をUPしてみましたが…。すっごく難しくてくじけそうになりました。簡単にしか触れていませんが、興味ある方は、Chapter19に加筆したのでご覧ください。

さて。先月のニュースでしたが、10年ぶりに宇宙飛行士が誕生しました。ANAパイロットの大西卓哉さん、防衛省航空幕僚監部の油井亀美也さんの2人。昨晩、NHKで「宇宙飛行士はこうして生まれた 〜密着・最終選抜試験〜」という番組をやっていました。

JAXAの選抜試験に応募したのは963人。昨年、その募集要項をJAXAのサイトで見ましたが、理工系の学部を卒業していることが大前提。書類選考で230名となり、第一次選抜で50名に。最終選考に残ったのは10人、すべて30代。うち4人がパイロットでした!
ひとりは大西さん、もうひとりは、赤青どちらかは分かりませんでしたが、民間の機長さん、それと防衛大学を卒業した幹部の油井さん、もうひとりは、海上自衛隊の方。10人が選考されるまでにも、専門知識、語学力、教養、健康状況などなどで選別されているわけで、10人の中からは誰が選ばれてもおかしくない状況。

最終選考は、10人全員が狭いシェルターに1週間閉じ込められて、そこでの一挙手一投足が、あらゆるところに設置された監視カメラで審査される、というもの。こういった審査は、シェルターでなくとも、企業研修などでも取り入れられたりするけれど、審査には先の飛行士、向井千秋さんやJAXAの職員、精神科医などがあたる。細かなところが減点対象になるのだから、審査を受ける方もたまったものではない。
今回の採用方針で明確だったのは、「日本人からリーダーを出す」というもの。若田光一さんをはじめ、これまでは8人の日本人クルーを選出してきたが、今回はコマンダーなる、いわば宇宙船の船長となる資質を持った人材を宇宙に送り出そう、というものだ。そこで、適正審査では、強いリーダーシップが求められた。
それから、ストレスへの耐性、あと、緊急事態への適切な対応も不可欠要素。そして最後に、NASAにいる現クルーとの面談が行われて合格、となる。

たとえば、グループに分けて、みんなで「人を楽しませるロボットを作る」というのが第1のミッション。これでリーダーシップを見る。もう一個のミッションは、千羽鶴をとにかく折りまくってストレス耐性、判断力なんかを見る。あとは、自分の持ち芸をみんなに披露して、場を和ませる、なんてのもあった。人によっては合気道を見せたり、多言語で歌を披露したり。大西さんは、これまでの記者会見で見たところ凛としたイメージの人だったけれど、どこで覚えたのか、どこで練習をするのか…なぜか、独りミュージカル、なるものを真顔でやっていて、つい、笑ってしまった。なんだか独特の世界観を持った人だった。

そんな大西さんは、記者会見でも「飛行士とパイロットの適性は似ているのではないか」というコメントをしていたけれど、この番組を見ていたら、ほんとうに、いや絶対にそうだ! と思った。どんな状況でも冷静沈着に、リーダーシップを持って的確な判断を下す。ときに人を和ませ、安心と安全で目的を達成する。パイロットそのものだ。

それからひとり、気になった方がいました。
ベンチャー企業で、技師だったかエンジニアだったか…で働かれていた最年少の方。最年少といっても30代でしたが、NASAでのクルー面談の際に、コマンダーに聞かれた「あなたはなぜここにいるのですか?」という質問に、一生懸命の英語で「高校生の時に、宇宙飛行士に憧れてこのレポートを書いたんだ」と、紙を持って説明されていたのです。その紙というのは、高校生の頃に、宇宙飛行士の仕事がおさめられた映像をヒアリングして、書き留めた英語を日本語に訳した、という手書きのもの。高校生の時に覚えたその気持ちを、十数年の間紡ぎ続け、こうして最終選考に残っている、ということに胸が熱くなりました。最終審査では、ゼッケンをつけ間違えたり、他の人に恐縮してリーダーシップを取れなかったりして、減点も多く評価はイマイチだったのだけれど、NASAのクルー面談では評価が高かったようです。

963人の応募者の8割は、30代の働き盛り。いったんは夢をあきらめ各自の人生を歩みながら、めぐってきたチャンスに再び「宇宙に行きたい」という子供の頃からの夢を馳せ、挑む。
どんだけスケールが大きくても、小さくても、アホゥな想いでも、持ち続けることって、無意味じゃないのかも。なんて思った。夢をしっかり繋いでパイロットになった方も入れば、そうでない方もいる。職業として航空関連に携わったり、趣味でパイロットになった方もいれば、趣味として写真を撮る方もいる。航空無線に注ぐ方も、ダイキャストモデルに捧ぐ方もいる。
たとえば、飛行機が好きな人の写真ブログを見ていると、枝葉に分かれたみなさんの、そういう想いが感じ取れて、なんだか幸せになります。

もちろん、最終選考に残るようなそもそも頭脳明晰で、夢を実現させる努力を怠らずに積み重ねてきた人たちとは、大きく異なるけれど、飛行機が好き(ってだけ)、ってのもそれはそれで、少しは紡いでることになるかなぁ〜?

にほんブログ村 その他趣味ブログ 航空・飛行機へ
  1. コメント 0

  1. トラックバック 0