Chapter14 中国南の景勝地 昆明へ着陸

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エアシステム機は順調に高度を下げている。
フラップ15 コンティニュー 20 オートパイロット2
はい
フラップ20
セット
 仙波機長は前方の滑走路を確認した。
ギアダウン」(車輪を下げて下さい)
ギアダウン」(車輪をさげます)
 胴体から車輪の降りる音が床を通して響く。
ロック・グリーン」(車輪ロック確認)
エアシステム8517 クリアー トゥ ILSアプローチ ランウエイ21 リポート アウタマーカー アンド キャンセル スピード ディストリクション
(エアシステム8517へ。滑走路21へ進入を許可します。アウタマーカー通過時に連絡して下さい。それから速度制限は解除します)
エアシステム8517 キャンセル スピード ディストリクション アンド リポート アウタマーカー
ジースタン ゴーアラウンド アルト 12,000
OK レーダーオフ
OK………インカムアドバイズ………
ローカライザー フラッシュ コンテニュー アプローチ
(ILS(計器着陸装置)が発するローカライザー電波の点滅確認、そのまま進入します)
はい
ADF(自動方向探知機)はロメオ(R)ウイスキー(W) スイッチセットはケベックブラボー(KB)
セット
 管制官が気圧が変わったことをレポートしてきた。
エアシステム8517 QNH1019」(エアシステム8517ヘ。気圧は1019ミリバールになりました)
コピー QNH1019 エアシステム8517
ころころ(気圧が)変わっているね」飛行機の高度測定は気圧高度計なので気圧の変化は即、高度測定に現れてくる。だから、パイロットは気圧の変化には細心の注意をはらう。
セット
マイ サイド セット
ランウエイが見えていますね」灰色の滑走路が長く北へ伸びているのが見える。
はい。ランウエイ イン サイト」(滑走路確認)
もう一度あとでサーフェス・ウインド(滑走路上の風)を聞きますから
領解
 アウタマーカー(空港の外側にある無線位置標識で変調電波を発信している)の発信音が次第に大きくなってきた。
アウタマーカー(通過)!
アウタマーカー 8,000フィート!
(高度)8020(フィート)
クンミンタワー エアシステム8517 アウタマーカー
(クンミン空港タワー管制へ。エアシステム8517です。アウターマーカーを通過しました)
エアシステム8517 サーフェスウインド 220ディグリーズ 3メーターズ クリア トゥ ランド ランウイエ21
(エアシステム8517へ。滑走路上の風は220度から3メートル。滑走路21への着陸を許可します)
ラジャ クリア トゥ ランド ランウエイ21 エアシステム8517
(領解。滑走路21への着陸許可確認しました)
ランディング チェックリスト」と仙波機長が指示した。(着陸時の計器点検をお願いします)
ランディング キア…………ダウン
フラップ………40
スポイラー…………アームド ランディング・チェックリスト コンプリート」(着陸時の計器点検完了です)と牧機長。
オートパイロット」オートパイロットがオフになった。操縦が手動に切り替わる。
キャット 1
1,000(フィート)」着地まで高度はあと約300メートル。
NO データ」(異常箇所なし)
500(フィート)」あと150メートル。高度を読むコンピューターのボイスが響く。
500」高度計で牧機長が確認。
300」とコンピューターボイス。
3ハンドレッド」あと90メートル。
チェック
200」コンピューターボイス。
ミニマム」着陸決定最終高度通過。
ランディング」(着陸します)
100(フィート)」コンピューターボイス。あと30メートル。「50、40、30、20、10、5
 接地。
 逆噴射の音が響く。
80」スピードが落ちた。80ノット。
エアシステム8517 グランド58 ……ランウエイ フォックスロット(F)
(エアシステム8517へ。駐機位置は58スポットへ。誘導路Fへ向かって下さい)
ラジャ ………フォックスロット
ライトサイド クリア」着陸した機はゆっくりと右に曲がって誘導路に入った。
皆様、只今、クンミンウージェアーパ空港に着陸いたしました。日本とこちらには1時間の時差がございます。時計を一時間戻してこちらの時間にお合わせ下さい。こちらの時間で3時丁度でございます。機が完全に停止しベルト着用のサインが消えるまでお席にお座りのままお待ち下さい。こちらクンミンでは一部の機内清掃と給油を予定いたしておりますが皆様には中国当局からの要請によりましてご窮屈様ですがこのまま機内でお待ちいただくことになっております。どうぞご了承下さい。次の出発予定は3時50分でございます……
 エアシステム8517は給油のため中国昆明エアポートにテクニカルランディングをした。
給油のあと、いよいよカトマンズに向けて飛び立つ。

武田一男

A300-600コックピット「ヒマラヤ飛行」/全31回
The Voice Recording of The Airbus A300-600 Cockpit
福岡〜昆明〜カトマンズ フライトドキュメント/録音&解説 武田一男/©Director’s House

【著作について】「ヒマラヤ飛行」の文章、及び音源等は武田一男、及びディレクターズハウスが著作権を保有しています。商用、非商用に関わらず無断転載、複製の一切を禁止いたします。詳細については当ブログ管理人までお問い合わせください。

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