Chapter26 カトマンズFIR

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カルカッタ・レディオ ジス イズ ア JAS8517」と牧機長。
(カルカッタ・レディオ こちら日本エアシステム8517です)
カトマンズ・コントロール エアシステム8517」と仙波機長。
(カトマンズ・コントロールへ こちらはエアシステム8517です)
 無線にはカルカッタよりカトマンズの管制官が先に応答した。
JAS8517 ジス イズ カトマンドウ・コントロール コー ア ヘッド
(日本エアシステム8517便へ。こちらはカトマンズ・コントロールです。どうぞ)
 仙波機長はすぐに応答を始めた。
JAS8517 ナウ メインテニング 350 デパーティング モンダ 1024 ロメオ 43 レクエスト ディセント & ウッド ユー リレー トゥ メッセージ トゥ カルカッタ ウイ アン ネーブル トゥ コンタクト 120.1
(日本エアシステム8517便です。現在、高度35,000フィートで飛行中で、モンダを10時24分に過ぎました。ロメオは43分(あと19分後に)です。降下許可を願います。又、我々はカルカッタ管制120.1と連絡がとれません。メッセージをカルカッタへ連絡して下さい)
JAS8517 コンファーム アイ フォール カルカッタ ノーオブジェクシヨン フライトレベル 350?
(日本エアシステム8517便へ。確認します。飛行高度35,000フィートと報告すればよいのですか?)
ア ファーム メインティン レベル350 デパーティング モンダ 1024 リレー トゥ カルカッタ プリーズ & リクエスト ディセント
 仙波機長は再度、飛行高度とモンダ通過時間をカルカッタ管制へリレーするとともにカトマンズへの下降許可のリクエストを繰り返した。カトマンズ管制はすぐに応答する。
JAS8517 メタル・カトマンドウ 1020 サーフエス・ウインド 270ディグリーズ/05ノット ビジビリティ 10キロメーター クラウド・ヒュー 2,500フイート テンパラチャ 24 QNH 1015 ノーシグニフィカント イクスペクト VORDME・ランウエイ02 アプローチ バイ ロメオ インターティミ オン ディセンディング フライトレベル 200 & リポート リービング フライトレベル 350 コーディネーティング ウイズ カルカッタ
(日本エアシステム8517へ。GMT(標準時間)で10時20分現在、カトマンズ空港は滑走路の風が270度から5ノット、視界は10キロメーター、雲高は2,500フィート、気温24度、QNHは1015ミリバールです。ロメオ経由VORDME滑走路02の進入方式でロメオ上空で高度20,000フィートを維持して下さい。そして高度35,000フィートを離れることをカルカッタ管制とコーディネートして下さい)
カトマンズ管制の指示は明確であった。その交信中にも牧機長はカルカッタ管制を呼び続けている。仙波機長はカトマンズ管制に交信を返した。

カトマンドウ コントロール エアシステム8517 コピー ウイズ 1015 イクスペクト VORDME・ランウエイ02 アプローチ ビア ロメオ ウイ キャノット、ウイ アー ノット エイブル トゥ コンタクト カルカッタ リクエスト リレー メッセージ トゥ カルカッタ リクエスト ディセント
(カトマンズ・コントロールへ。こちらエアシステム8517便です。QNH(気圧)が1015ミリバール、ロメオ経由VORDMEランウエイ02アプローチを領解しました。尚、我々はカルカッタ管制と連絡がとれませんので下降許可をカルカッタにリレーして下さい)
JAS8517 コピード OK メインティン フライトレベル350 ウイ ウイル コンタクト カルカッタ メインテイン 350 ウイ ウイル コーリング カルカッタ
(日本エアシステム8517便へ。コピーは正確です。飛行高度35,000フィートの飛行を維持しておいて下さい。我々がカルカッタへ電話で報告します。高度35,000フィートを維持して下さい)
サンキュー エアシステム8517 メインティン 350 アプローチング イプラス(IPLUS) エスティメイティング ロメオ 43
(ありがとうございます。現在高度35,000フィートでイプラスに近づいています。ロメオ到着時間は(10時)43分(予定)です)
JAS8517 ラジャ

 飛行機はあとわずか20マイル弱で予定降下地点に達する。ぎりぎりのところで交信出来たことにほっとしながら仙波機長は胸をなでおろし、左席の牧機長にカルカッタの様子を尋ねた。
どうですか?
スタンバイ クリアランス(許可)で今、待っています。コンタクトできました
 もう一方の無線でカルカッタと連絡を取っていた牧機長が応えた。
こちらでは、カトマンズ・コントロールが(カルカッタ管制に)リレーメッセージをするということです。今はメインテイン 350(高度35,000フィートを維持)。コーディネート、カルカッタといわれましたが、アン ネーブル カルカッタと言いましたから
 カルカッタ、カトマンズともにクリアランス待ちの状態になった。「はい」と牧機長。ほっとした表情が顔に現われている。難しいカトマンズへの着陸は彼が担当するのだから。
では、(下降のクリアランスが)どっち(カトマンズかカルカッタ)からくるかわからないですね
そうですね。(私が)こっち(カルカッタ管制)をモニターしますから」と牧機長。
それでは、(僕が)126.5(カトマンズ管制の周波数)をモニターします」と言って仙波機長はカトマンズ管制の交信に聞き入った。
少し、(エンジン)絞りますか?」仙波機長が尋ねた。
いや、まだ、いいですよ。(下降地点まで)距離があるから」と牧機長。下降開始予定のイプラスまであと8分である。

武田一男

A300-600コックピット「ヒマラヤ飛行」/全31回
The Voice Recording of The Airbus A300-600 Cockpit
福岡〜昆明〜カトマンズ フライトドキュメント/録音&解説 武田一男/©Director’s House

【著作について】「ヒマラヤ飛行」の文章、及び音源等は武田一男、及びディレクターズハウスが著作権を保有しています。商用、非商用に関わらず無断転載、複製の一切を禁止いたします。詳細については当ブログ管理人までお問い合わせください。

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