2010年度の航空会社の動向をチェック!

久し振りの記事で緊張しているB777です。
先般、ANAが2010年度の事業計画を発表しました。これって、何かワクワクするんですよね。
「どこに飛ばすんやろ?」「機材は何やろ?」とか…。
今年は成田の発着枠増加と羽田拡張と、大事業が控えていますので、それを踏まえた計画になっています。といっても大掛かりなものではなく、経済状況と企業状況・経営理念とを図った上での、慎重な計画ではないかと思います。実にANAらしい、慎重を期しながらも、チャレンジ・冒険をする、でも決して大きな冒険はしない、小さなことからコツコツと力を蓄えて、それを次の起爆剤にする、「石橋叩いて渡る」タイプですね。
あっちなみに、私はあくまで素人ですからあしからず。

ANA保有のB747-400を全機退役

いつかこんな時が来るだろうと分かっていましたが、長年、日本から世界に羽ばたいていたB747-400が、全機退役が決まりました。残念でなりません。その功績は多大であったことは、間違いありません。
そこで突然ですが、ANAにお願いがあります。盛大なお別れ会的なものを企画して頂けないでしょうか。特に強く望むことは、1機だけでも良いので、モヒカン・スタイルにして欲しいのです。
「環境」というキーワードが世界中に浸透しているのもあり、その点ではジャンボは経済的では無いのでしょうが、やはり淋しいものです。何もせず ひっそりと静かに幕を下ろすのも美学でしょうが、今までの功績を考慮すれば、最後は華やかに、そして感謝の誠を捧げるような場を催していただきたいと思います。

国際線の新規就航及び増便

これが一番ワクワクします。JALの状況を踏まえれば、ANAがどのような戦略をするのかを注目していました。
新規路線で決定しているのは、成田=ミュンヘン、羽田=台北のみ。アジア・中国路線は増便となっています。JALが成田=青島(中国)から撤退するのに伴い、現行機材(A320-200)をB767-300ERに大型化して顧客の取り込みを図ります。羽田=金甫(韓国)/虹橋(中国・上海)/北京(中国)はチャーター扱いから定期便扱いになり、羽田=香港は深夜から昼間に変更になります。しかし、関空=金甫(韓国)/厦門(中国)線が休止、青島線が減便となるのは関空が使い勝手が悪いあらわれのようで残念ですね。

国内線の増便・減便・休止

新規路線では関空=旭川(但し、季節運航)が決定し、あとは既存路線の増便です。増便分の中にエアドゥ(AIR DO)やアイベックスエアラインズ(IBEX)とのコードシェア便が新規・追加設定されています。減便・期間運航は地方間路線に集中していて、経済状況を鑑みればやむを得ないのかと思います。ANAは昨年より地方間路線の一部を提携している航空会社に移管し、かつコードシェア便に切り替えて経済基盤の安定化を図っています。休止路線は2路線(広島=千歳、福岡=仙台)ですが、福岡=仙台はIBEXに移管しコードシェア便に設定しています。

北海道内路線の再編

これは報道でも大きく取り上げられました。札幌・丘珠発着の道内路線(稚内/女満別/中標津/釧路/函館)が、千歳発着に変更になります。丘珠は札幌市内にあるのですが、道内のみの路線だけなので、道外への乗り継ぎ路線がありません。経済状況による航空需要不振もあり、ANAも地元の要請を断るのは、断腸の思いだったと思います。しかし機材繰りの効率化と利便性を考えると、千歳にすることでこの点が解消され、新たな顧客を取り込むチャンスとなり、旅客にとっても道内移動がスムーズになるのではないかと思います。

機材の動向

全体的に機種の変更はあまりありませんが、同一路線に複数機種を織り交ぜて運航する態勢になっています。
例えば、成田=上海(浦東)は現行のB777-200ERにB767-300ERとA320-200を追加しています。
それと、やっと! B787-8(8機)の導入が始まります。どこの路線に就航するのか楽しみですが、導入してしばらくは慣熟飛行で国内線なのかな? と勝手に予想しています。
オールラウンド・プレイヤーであるB767-300ER(5機)も導入されます。これはB787の納入が遅延していたため、穴埋めで発注されたものだと思います。
あと私のダイスキ! なB777-300ER(4機)が導入され、ANAの新しいコンセプト「inspiration of Japan」(ワクワク/個性/モダンジャパン)がどんなものになるのか楽しみにしています。
B767-300ER(2機)が退役しますが、これをBCF化して、現在展開中の「沖縄ハブ事業」における貨物ネットワークの増強に投じています。BCFとはBoeing Converted Freightersの頭文字を取ったもので、旅客機を貨物機に改造することをいいます。ちなみに世界で最初にB767のBCFプログラムを導入したのがANAです。
使い勝手の良い機材と環境負荷の掛からない(=燃料節減)機材とのバランスがキチンと取れていると思います。

プレスリリースされていたものを簡単にまとめただけですが、こうやって見ると、航空業界の動きを垣間見ることが出来ます。今の時期、何よりもJALの状況を見ながらも、他社がどのような動向を示すかが、今年の注目になるのではないでしょうか。また、日米のオープンスカイ協定も決まりましたし、それによる国内航空会社にどういう影響があるのかも注目したいと思います。
しかし、関空は、ますます使い難くなる。需要喚起に繋がるモノが、段々と無くなってきます。大阪湾に沈む運命なのか…?

ANA・JAL以外の航空会社の現状と動向

JALの再建に伴い、各社とも動きを見せて来ています。その中でも新興の航空会社は、ビジネス・チャンスと捉え、JALが撤退する路線を引き継いだり、新規に開設したり、増便したりと、活発になって来ました。そんな新興の航空会社の現状を見てみたいと思います。

スカイマーク

羽田=新千歳 8往復
羽田=旭川 2往復
羽田=福岡 10往復
羽田=那覇 4往復
羽田=神戸 6往復
神戸=新千歳 1往復 ※新規就航(7月より)
神戸=福岡 2往復
神戸=鹿児島 3往復 ※新規就航(9月より)
神戸=熊本 3往復 ※新規就航(10月より)
神戸=長崎 2往復 ※新規就航(12月より)
神戸=那覇 2往復
福岡=那覇 2往復

当初は、中部国際空港(セントレア)を第2の拠点と位置づけていましたが、経済状況により延期となっています。暫く、動きがなかったのですが、神戸を第2の拠点として動き始めました。季節運航をしていた神戸=那覇の利用が好調だったこと、羽田線も好調に維持していること、更にJALが神戸から撤退をしたのもあり、新千歳線と九州路線の展開を始められます。伊丹からの九州路線は充実しているので、伊丹からではリスクが大きいのか、発着枠の問題もあると思いますが、神戸であれば着陸料や近隣府県からのアクセス、それと運賃で勝負出来ると考えたのでしょうね。でも宮崎線がないのが不思議です。どこの航空会社にも言えることですが、九州新幹線が全線開通するとなると、山陽新幹線と相互運転することになるので、関西方面から九州方面の路線の影響は大きくなると思われます。減便・休止の可能性が高くなるのでは…
使用機材はB737-800のみです。過去にはB767シリーズを保有していましたが、機種統一による整備コストなど諸々の削減で低運賃をしている、日本のLCCです。

AIR DO

新千歳=羽田 10往復
新千歳=仙台 4往復
新千歳=新潟 2往復 ※昨年就航
新千歳=福島 2往復 ※昨年就航
新千歳=富山 1往復 ※昨年就航
新千歳=小松 1往復 ※昨年就航
女満別=羽田 2往復
旭川=羽田 3往復
函館=羽田 2往復

北海道産まれの航空会社で北海道の足となるべく設立された会社です。「AIR DO」は愛称で正式名称は「北海道国際航空」です。しかし過去に民事再生手続きを申請し、ANAの全面支援で見事に再建しました。全便、ANAとのコードシェア便になっています。使用機材はB767-300、B737-500の2機種です。北海道国際航空の名の通り、国際線進出を大いに期待したいと思います。

スカイネットアジア航空

宮崎=羽田 6往復
熊本=羽田 4往復
長崎=羽田 4往復
鹿児島=羽田 4往復
那覇=鹿児島 2往復 ※昨年就航
那覇=宮崎 1往復 ※昨年就航
那覇=熊本 1往復 ※昨年就航
那覇=長崎 1往復 ※昨年就航

宮崎で産声を上げた航空会社で、過去に産業再生機構の監督下に入り、再建を果たしました。産業再生機構が保有していた株は、航空業界に強い総合商社の双日が取得。今後も収益向上に向けて活躍が期待したいところ。東国原知事に就任以来、認知度が上がり、宮崎へ訪れる人が多くなりました。ほとんどの路線でANAとのコードシェアを設定、また、エア・ドゥとも連帯運送をしています。
使用機材はB737-400のみ、スカイマーク同様小型のジェット機を飛ばすことでコスト削減しています。

BEXエアラインズ

仙台=新千歳 2往復 ※新規就航(7/1と10/1より各1便)
仙台=成田 1往復
仙台=小松 1往復
仙台=広島 1往復
仙台=福岡 2往復 ※1往復増(8/1より)
伊丹=仙台 1往復
伊丹=福島 5往復
伊丹=福岡 1往復 ※新規就航(7/1より)
伊丹=大分 1往復 ※新規就航(7/1より)
広島=成田 2往復 ※1往復増(7/1より)
小松=成田 2往復 ※1往復増(7/1より)
新千歳=成田 1往復

仙台を拠点に置く地方間路線を運航しているIBEXはフェアリンクの名前でおなじみでした。ANAとの乗り継ぎの利便性を売りに「ANA Connection」として、コードシェアし、さらにはユナイテッド航空やオーストリア航空(3社ともスターアライアンス)の一部ともコードシェアしています。使用機材はカナダ・ボンバルディア社のCRJ-100/200と、昨年にCRJ700を導入し、ネットワークの拡大が図られています。

スターフライヤー

北九州=羽田 11往復
羽田=関空 4往復

北九州空港をベースに路線を展開している航空会社で、経営陣には日本エアシステム時代からの日本航空、全日空出身者も多い。北九州空港近辺は工業地帯でもあり、ビジネスマンを主に利用が促進されている。特に、羽田線は早朝から深夜の時間帯にも運航しているので、ビジネスマンにとっては使い勝手の良いダイヤになっているのも魅力の一つで、福岡・小倉・門司・下関・行橋方面への乗り合いタクシーを展開するなど、意欲的に顧客を取り込んでいます。国際チャーターは北九州=ソウルで実績を上げて、昨年11月に北九州=香港のチャーター便を運航しました。
使用機材はA320ファミリーのみで、ゆったりと乗れて、優雅な気分に浸れて、ラグジュアリーな気分になれる、そんな飛行機です。
私は虜になりました。関空線以来、新規路線の展開が音沙汰なしです。機数も4機のみに留まっています。現状路線に特化するのか、はたまた展開を図りたいのか、分からないままです。黒いだけに不気味にも思えるのは私だけ!?

フジドリームエアラインズ

静岡=小松 2往復
静岡=鹿児島 1往復
静岡=熊本 1往復
静岡=福岡 3往復 ※新規就航(4/1より)
静岡=新千歳 1往復 ※新規就航(4/1より)
信州まつもと=福岡 1往復 ※新規就航(6/1より)
信州まつもと=新千歳 1往復 ※新規就航(6/1より)

昨年新規設立されたフジドリームエアラインズ(FDA)は、JALの静岡=福岡・千歳、福岡=信州まつもと=札幌を引き継ぐ形となりました。使用機材はブラジル・エンブラレル社のERJ170/175の2機種です。操縦桿がM字になっている珍しい飛行機です。それとカラーリングは、インターネットで幾つかのカラーリングをアンケート調査して支持を集めている色を選定するという、ユニークな試みをしています。現在3機保有し、レッド、ライトブルー、ピンクの3色のカラーリングです。次はどんな色になるのか楽しみです。

つたない記事をご覧頂いた方、最後までお付き合い頂き、有り難う御座いました。
また、会う日まで…。
ほな、サイナラ〜(^^)/~~~

B777

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    • FD
    • 2010年 2月4日 9:09am

    おはようございます。
    B787の今年中の就航、かなり怪しくなってきているようです。
    それに最初の8機はかなりの重量オーバーになっているらしい。

    • B777
    • 2010年 2月4日 9:21pm

    FDさま
    今年暮れの導入予定だそうですね。
    整備や慣熟飛行をすると、かなり怪しいですね。
    重量オーバーとは初耳です。
    初飛行の映像を見ますと、力強さを感じましたが、重たそうにも見えました。
    トリプルセブンがメタボになった感じです。

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