フィンランド航空MD-11引退記念!

先日の記事「フィンランド航空MD-11のラストフライト!」でもお伝えしたとおり2/22のAY022便、デリー〜ヘルシンキ間でファイナルフライトを迎えたフィンランド航空のMD-11。第22回目はフィンランド航空MD-11引退記念スペシャル!、今回は3機のダイキャストで振り返ってみたいと思います。

まずMD-11の生みの親であるマクダネル・ダグラスDC-10-30ERについて少し触れておきたいと思う。
極東の大都会、東京へフィンランド航空が定期便を就航させたのが約27年前の1983年で創立60周年という記念すべき年でもあった。当時ソ連だったロシア上空通過許可が下りなかった関係で通常スペックの長距離型DC-10-30に燃料タンクを増設したDC-10-30ER(N345HC)を日本線専用として就航させた。成田からアンカレッジで給油せずベーリング海域から北極点上空を経てヘルシンキへノンストップで約12時間50分(復路は約14時間50分程度)という速さは、まだアンカレッジ経由や南回りが普通で、最速でもモスクワ経由便という時代に週1便ながら定時運航の評判と乗継の良さで多くのビジネスマンからの支持を得た。もちろん今日ではエアバスA330やA340が成田国際空港と関西国際空港からそれぞれヘルシンキ直行便が毎日1便就航し、名古屋の中部国際空港からもヘルシンキ直行便が週5便就航という欧州系航空会社では珍しく3空港へ就航する利便性の高い航空会社へと変わっている。

既に整備レベルの高さに定評はあったが、何と上記のDC-10-30ERの燃料タンク増設工事は自社の整備格納庫でやったのである。さすがダグラス社の傑作レシプロ機DC-2から歴代のダグラス機を使い続けて来たからこそ出来た整備技術蓄積の賜物であろう。今日まで比較的整備の手間が掛かると言われたMD-11を使いこなせたのは、この整備レベルの高さにあるのではないかと思うのだ。

ダイキャストプレーン:フィンランド航空MD-11

1990年11月末に第1号機OH-LGAを受領し、12月20日にヘルシンキ〜ラス・パルマス線へチャーター便として就航したのが世界初のMD-11商業飛行である。その後機材の受領を待って徐々にDC-10-30と交代させ1992年8月の新千歳へのチャーター便で日本線へ初就航し、10月には東京線の機材もMD-11へ切り替わった。既に前年1991年6月よりシベリア上空通過ルートへ変更されたためヘルシンキまで約10時間半(復路は約9時間半!)に短縮され、ヨーロッパ直行便開設のパイオニアとして最速の座を再び仕留めた。DC-10-30ERと比べて運航に余裕が出ており、貨客共に輸送力も増加している。DC-10-30時代から引き継がれた塗装は尾翼に水色十字の国旗を塗装し、白い胴体を同じ水色の帯で締めるシンプルなもの。だが不思議と清楚さを感じられる優れたデザインなのは北欧ならではセンスの良さを表現しているといえる。

このモデルはドラゴンモデルで縮尺は1/400。MD-11では初号機であるシップナンバーOH-LGAをモデル化している。2001年頃にリリースされ、私個人的にはドラゴンモデルとしては一番出来の良い頃のモデルだと思っている。もちろん最新モデルもきれいな出来であるが、何とも昔と比べて勢いが全然無いように思える。良い意味で一つのモデルに塗装違いやシップナンバー違いなどマニアックな細かいバージョンを山のようにリリースしていた頃が楽しかったように思う。

ダイキャストプレーン:フィンランド航空MD-11

1995年からDC-10-30にムーミンの塗装を施してスペシャル塗装機を登場させて以来、このMD-11にもDC-10-30と入れ替わるように1998年からムーミン仕様が登場するようになる。塗装にステッカーを使うようなったのか更にクリスマス前後の時期になると、このモデルのようにサンタクロース仕様に化けるという芸の細かいことをやってのけた時期もあった。事実毎年クリスマスの時期になると本場のサンタさんが、このフィンランド航空に乗って日本へやって来てキャンペーンを続けているのだが、こんな塗装でやって来た時期もあったから何とも夢のある話である。そういう意味ではこの受領3号機に当たるOH-LGCは、特別塗装で飛んでいた事が多かったので日本への飛来回数も多い印象が強いのではないだろうか。

このモデルはスカイクラブと呼ばれる初期型ドラゴンモデルの金型を使用したもので縮尺は1/400。3号機であるシップナンバーOH-LGCをモデル化したもので更にサンタクロース仕様となっている。同じように初代ムーミン仕様のモデルもあるが、今回は割愛させて頂いたのでご了承願いたい。ちょうど90年代終わりはドラゴンモデルの金型を使用した版権無視モノが多く出回った時期で、これもそんな過渡期のモデルである。メインギアなどのパーツも今から思えばチャチな出来だが、既にヘルパに迫る出来の良さと手頃な大きさに思わず羽田で衝動買いしたのがこれなのである。まあいうなれば私のコレクション第1号とだったように記憶している。

ダイキャストプレーン:フィンランド航空MD-11

32年ぶりの2000年にフィンランド航空はロゴマークを変更する。一枚目の旧塗装モデルのウィングレットに書かれた円形にFのロゴを入れたものが旧ロゴマークである。印刷物を見るとよく分かるが現在はフィンランド人女性がデザインした四角いものに変わり未来を見つめる窓をイメージしているこのデザインは、まさしくフィンランド航空の会社理念を示すには相応しい。もちろん伝統的なFのロゴもしっかり受け継がれ更に洗練されたものへ仕上がっている。

さて上記のムーミン仕様機は二代目ムーミン仕様となり2008年頃まで運航された。OH-LGF以外にOH-LGBもムーミンの登場人物!?を変えて飛ばしており、左右ともデザインがそれぞれ違うから何とも撮影する航空ファンには悩ませる機体だったようだ。今は燃料高騰のこともあってかムーミン仕様もサンタ仕様もここ数年ないが、いつかは再びA340などで復活して欲しいものだ。ちなみにサンタ仕様になった飛行機は私が知る限りでボーイング757やMD-82、A340などがある。今は大きなワンワールドのロゴ入りA340がある程度だろうか。

このモデルは私の大好きなフェニックス製(笑)で縮尺が1/400である。新塗装仕様でシップナンバーは6号機であるOH-LGFをモデル化。やはりさすが世界中の特別塗装機をカバーし収集欲をくすぐる存在として大きく、更にこのモデルは2号機であるOH-LGBもしっかりデザインを変えてリリースされているのが特徴。ここまで来ると、どうやってこんなにリアルに実物とほぼ寸分変わらずにモデル化出来るのか不思議でならないものだ。まあ多少出来の悪い部分もあるのだが、割と買いやすい金額なだけに買い過ぎには注意したい(笑)。

最後にフィンランド航空のヘルシンキ・バンター国際空港に去年12月に新しくオープンした新ラウンジとスパを紹介して終えたいと思う。なおフィンランド本国サイトの記事はフィンランド航空のオフィシャル・サイトをご覧下さい。音楽が鳴るのでご注意下さい。スパは17才未満は入場不可で一部乗客を除いて有料となっているようですが長時間の疲れを癒すには単にシャワーを浴びるよりは効果がありそう。フィンランド航空同士の国際線乗り継ぎなら殆ど30分掛からないことを考えたら必要ないかもしれないが、こんなラウンジとジャグジーやプールもあるスパなら長居したくなりそうだから困ったものだ。フィンランド航空に乗るなら機内手荷物に水着を入れておくとこんな豊かな乗継時間を過ごせることを覚えておいても悪くないものだ。

では来週もお楽しみに…。

Mattari

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