B747コックピット「ヨーロッパ飛行」第1回

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ヨーロッパ飛行画像(haruhikon提供)

B747コックピット「ヨーロッパ飛行」公開にあたって

一昔前まで、日本航空のB747の尾翼には「鶴丸」が描かれていました。誰もが知っていて、誰もが憧れ、誰もが「鶴丸」に乗って外国に行きたいと思った時代でした。
目まぐるしく変わる世情にならい、やがて日本航空のシンボルであった「鶴丸」は姿を消し、現在の「Arc of the Sun」にとって変わりました。鶴のように大きい白い羽を広げ、日本から世界中に優雅に羽ばたいた時代が、懐かしく感じられます。
その数ある「鶴丸」の中から、ヨーロッパを飛んだ航跡の一つとして、チューリッヒ発、コペンハーゲン・アンカレッジ経由、東京(成田)行きの日本航空412便の中から、チューリッヒ-コペンハーゲン間のフライト・ドキュメント「B747 ヨーロッパ飛行」をお届け致します。

前回の「雨中航路」は、ジェット機が主流となっていた日本の大動脈である東京-大阪間に、国産旅客機YS-11を空輸する非常に貴重なフライトでありました。既に退役していたこともあり、YS-11への敬意と感謝を表する意味で公開させて頂きました。
今回はジャンボ機ということで、既にご承知のことですが、JALのジャンボ機は全機退役することになりました。日本でのB747の活躍は言うに及ばず、老若男女問わず、誰からも親しまれ、また愛された旅客機であります。「JAL再建」という出来事があり、不経済な機体は次々と姿を消し、JALのB747も例外ではありません。退役のニュースは、時代の流れを感じながらも やはり残念でもあります。

そんな中、今回の音源を耳にした時、JALのB747が輝き、そして煌いていた姿が浮かびました。純白の機体に赤と青のラインが引かれ、尾翼には誇らしげに鶴のマークが描かれた、その姿に、誇りと安心感があったのは私だけではないと思います。また、その鶴丸に乗って彼の地に行きたい、という夢と希望も持っていたと思います。

アルプス山脈を越え、高度3万5000フィートから眺める景色は、ヨーロッパの歴史の一端を垣間見れたり、豊かな土壌が育む食材が広がる田園風景など、壮大で優雅な一時を与え、帰国の途に着く乗客にとっては、最後の旅行の余韻に浸れるものであります。
広大なヨーロッパの大地と同じように、果てしなく広がる空に翼を広げ、悠々と天翔る「鶴丸・ジャンボ」は、世界で一番似合うものです。そんな姿を頭の中で描きながら、約1時間の空の旅を、お楽しみ頂き、ひと時の安息として聴いて頂きたいと思います。
ご覧頂きます皆様には、お気づきの点やご感想、ご訂正などがありましたら、その都度、コメントをお寄せ頂ければ幸いです。
長いお付き合いになりますが、どうぞ宜しくお願い致します。

最後に、再建中のJALに対し、そんな時代を振り返り、再建を果たす意味で、かつての輝き煌いた「鶴丸」をB747の尾翼に描き、最後の花道を飾って欲しいと切に願います。

それでは、早速ですが出発前のコックピットから聴こえる、他機と管制官との交信を聴きながら、ヨーロッパ飛行をお楽しみ下さい。

桃田素晶

「B747Cockpit ヨーロッパ飛行」
解説:桃田素晶/録音:武田一男 ©Director’s House

【著作について】「B747Cockpit ヨーロッパ飛行」で収録している音声、音源等は武田一男、及びディレクターズハウスが著作権を保有しています。商用、非商用に関わらず無断転載、複製の一切を禁止いたします。また、解説は桃田素晶、表紙写真はharuhikonに著作があります。詳細については当ブログ管理人までお問い合わせください。

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