「続・機長席」の公開にあたって!

こんにちわ。竜子です。

今回、公開される「続・機長席」は、過去CDブックとして発表された「機長席」の音源です(本ブログでJAS115便(羽田-新千歳)を公開する際にタイトルを「機長席」としたため、混乱してはならないと言うことで、「続」として発表することになりました)。

現在、iTunesで配信されているアプリ「機長席」は、機長や副操縦士を中心としたボーイング777のコックピットワークを紹介することを主としています。しかし、今回の「続・機長席」ではクルーのコックピットワークもさることながら、主人公は別にいます。それは管制官です。一度に複数の航空機の飛行を調整し、それぞれの目的地に誘う管制官の仕事は我々が知る以上に過酷であり、身を切るような緊張に日々置かれています。
それら管制官の仕事の現場を臨場感をもってドキュメントしたのが「続・機長席」のテーマであります。作品最後の2/3をラッシュアワーの羽田空港へのアプローチと着陸にあて、ひとりの管制官が、まるでオーケストラの指揮者のように数十機の航空機を羽田空港滑走路16に導く様子を音と文章で克明に伝えるドキュメンタリーは、手に汗を握ります。

iPhoneアプリ「機長席」は、羽田から新千歳までの日本エアシステム115便で、本ブログで公開される「続・機長席」は、その折り返しの114便ですが、併せてこの2作品を続いて聴くと、旅客機の運航状況がよく判りますし、且つ管制の流れや用語も学ぶことができて一挙両得。つまり、この2作品で1つの作品と思って頂きたいのです。

この作品が製作・発表されたとき、著者の武田一男氏は、「あとがき」に、このように書いています。

この本は文字と音によるドキュメンタリーの新しい試みのひとつとして制作したものです。私は永年、映像作品の演出にたずさわりながらいつも思うことは、カメラでどんなにうまく撮影された映像よりも、人が頭の中でイメージする映像の方が遥かに優れたものである。例えば、趣味や経験による個人差はあるにしても、文字で物語を追いながら個々の脳裏に浮かぶ映像は、完璧なアングルと理想的な構図を持っているものです。

これは人間が持つ「イメージする能力」の素晴らしさ故で当然のことなのですが、今回、操縦席の現場を伝えるにあたって、カメラで撮影した映像ではなく、文字と音という手段による方法が、現場の状況を理想的かつ効果的な「映像」として読者の脳裏に直接メッセージすることができるのでは、と考えました。とくに音は、あたかも料理に調味料を加えるごとく脳裏に浮かんだ映像に「音」を加えることで、よりリアルに臨場感溢れるものに変わりました。

航空機のドキュメンタリーといえば、悲惨な事故やハイジャックをテーマにした本が多い昨今、日常、航空機の運航にたずさわる人たちの姿を記録しておきたいという今回のプランにご協力いただいた…(略)

CDブック「機長席」

わたしは、この料理にたとえたくだりが好きです。
音が調味料だとすると、森田機長の「ギアアップ」の発声は粗挽きの黒こしょう。木村副操縦士の「V1」はその美味しさを引き立てる白こしょう。それから味の極め手はなんといってもお塩。管制官とのやりとりは、シェフが振りかけるひとつまみの塩のようですよね。
私の頭の中では、関谷チーフパーサーには、熟成のきいたバルサミコ酢になって味をもり立ててもらい、真鯛のポアレの出来上がり。iPhoneアプリの「機長席」はさしずめ前菜のテリーヌといったところでしょうか。

みなさんの頭に、どんな食卓が出来上がるんでしょうね。
ではでは、あつあつのうちに召し上がれ。

竜子

最後に。
公開にあたって、著者の武田さんより下記コメントを頂きました。
紹介します。

「この作品は本来、航空ドキュメンタリーという読み物です。それに音声を加えてより臨場感を出すべく意図した作品です。従って、音声を文字にリライトする に際して、いわゆる「意訳」がいろいろな箇所にあります。それはあくまでドキュメンタリーとしての文章を読みやすくするための創意であって誤訳ではありま せん。むろん僕の単純ミスも多々あります。

しかしながら、iPhoneアプリ「機長席」を発売した際、その意図的意訳までミスと誤解され非常に煩わしい思いをいたしました。なかでも許せなかったのは、航空マニアとしての自己知識の顕著欲からとしか考えられないような指摘やレビューを頂いたことです。そういう人は正直、僕の作品に触れて貰いたくない気持ちです。

多少、感情的になりましたが真意をお汲み上げの上ご理解頂ければ幸いです。尚、それが強烈な作品批判であれ読者の皆様の善意ある訂正コメントは大歓迎です。最後にくり返し申し上げますが、こ の作品は音声をリライトすることが目的で制作したものではなく、あくまでドキュメンタリーとしての読み物であり、音声は臨場感を出すための手段のひとつで あることをご理解下さい。宜しくお願いします」

武田一男

ボーイング777コックピット「続・機長席」/全9回
録音・解説:武田一男 (C)Director’s House
著作について▶「続・機長席」で収録している音声、音源のすべては武田一男、及びディレクターズハウスが著作権を保有しています。商用、非商用に関わらず無断転載、複製の一切を禁止いたします。詳細については当ブログ管理人までお問い合わせください。

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