「空と宇宙展」レポート(2)

広い会場を見上げると、なにやらたいそうな模型が?!

空と宇宙展

いやいや、これ、模型じゃないんです。「電建号」といって、戦後初の国産グライダー。初めて見ました。
今も人影があるように見えませんか? なんだか、生き生きしているような! 当時のここからの眺め、さぞかし気持よかったでしょうね!

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たま〜に、手で触って遊べるものもありますよ。これは月の砂と地球の砂の比較。月の砂って、ベビーパウダーみたいに粒子が細かかったよ(宇宙の話題になっちゃった^^;)。

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これはJAXAをはじめとした研究チームが構想中の、次世代超音速飛行機の模型。静音性、燃費向上、快適性などの観点から研究を進めているようです。この模型から察するに、スペースシャトルみたいですね。

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こちらは新明和のPS-1/US-1飛行艇。これは対潜哨戒機で、領海を見張ったりしています。
「空白の7年」といわれる敗戦後の日本は、戦闘機の開発だけでなく、航空分野の一切が解体され、その後独自の発展を遂げるようになったといいます。

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代表的なのがこうした特殊飛行艇。これは新明和のUS-2で、新明和工業のUS-1の後継機としてUS-2が生まれ、遭難救助機として自衛隊で採用されています。

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いわずもがなYS-11たちなのですが。
さて、これらの模型の多くは、先の木村秀政先生が選出し、田中祥一氏が製作した「日本の名機百選」の数々です。愛知県所蔵のものなどが一同に集まり、見応えがあります。いやはやじつに精巧。近くで覗き込んでいたらいつの間にか時間が足りなくなっていたほどです。田中祥一氏は模型飛行機の世界で超有名なお方で、この「空と宇宙展」にも多くの模型作品のほか、所蔵品を提供しています。

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これは、「栄21型・ハ-115エンジン」。いわゆる「ゼロ戦」に搭載されていたエンジンで、第2次世界大戦中に中島飛行機が開発したレシプロエンジンです。下に鏡ががあって反射させてくれるのです。なんだか機械のことはよくわかんないけれど「すごい!」と思った!

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これも、ゼロ戦に搭載されていたもの。どちらも田中祥一氏が所蔵されているものだそうで、タイヤが思ったよりも「小さいな」という印象です。それもそのはずで、昭和10年頃になると固定脚から引き込み式の脚に変わり、タイヤの直径も小さくなったのだそう(直径60cm/幅15cm)。タイヤがつるつるですが、走り込んだわけではなくって初期のものはタイヤに溝がないんだって。
下の鉄はおそらく、タイヤを固定してたギア部分。

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こちらは「ロレーン水冷V型12気筒400馬力エンジン」。正直なところエンジンの型番を聞いても、わたしにはナンのこっちゃ、ってかんじですが、なんと「初風」に搭載されたエンジンです。
1920年(大正9年)に行われたイタリアからの訪日飛行の答礼飛行のため、朝日新聞社がフランスからブレゲー機(仏製ブレゲー19A2型機2機)を購入しました。それが「初風」と「東風」(こちかぜ)です。1925年(大正14年)7月に飛び立った両機はモスクワ〜ベルリン〜ロンドン〜ローマと訪欧飛行を成功。その実物が、国立科学博物館に寄贈され、ここに展示されているという…凄さ!!

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これは「サルムソン9Z水冷星形9気筒230馬力エンジン」。またもやナンのこっちゃ、ですが…。これも歴史的には凄い!!
こちらは、1919年(大正8年)に来日したフランスのフォール大佐率いる航空教育団が教材として持ち込んだサルムソン2A2機のエンジン部分。このエンジンは1918年に開発されたばかりの、当時としては最新鋭のエンジンなわけですが、これは後に川崎や陸軍でライセンス生産されました。この実物は、陸軍東京砲兵工廠で製造されたもの。

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でもってこの青いの。これは「ANZANI」って書いてありますね。「アンザニー空冷星形3気筒25馬力エンジン」です。

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つづく

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