飛行機と空港の写真とエアメールでビタミン補給

こんにちは、竜子です。

今日で東日本大震災から1ヶ月。いまだ気分が晴れませんが、そういう気分とも上手くつき合えるようになってきました。今日も夕方に余震がありましたが、わたしは車の運転中で「風にあおられたか?」とおもいつつ、もしやと思ってナビをテレビに切り替えるとやっぱり地震。あともう10分ほどで帰宅、スタバでも寄っていこうというところ、葛飾近辺におりましてここで震度4。車を停めてしばし様子を伺っていましたが、車の中で感じる地震って地球をそのまま感じているようで、ちょっと不気味でした。震央の方々は、毎日止まない余震に、生きた心地がしないのではないかとおもいます…。

わたしは、ちょうど仕事の切れ目を迎えようかというところで、先月の地震。タイミングだけでいえば、人に迷惑をかけることなく幸いだったので、この流れにあらがうことなく、身を任せようと考えていますが、ネットでかき集める有象無象の情報の中にあって、ちょいちょい不安がかすめる1ヶ月だったと振り返っています。

3週間も経つと、みんなみるみるうちに元気になっているように思えて、「まじでっ?」と自分だけが取り残されているような…、焦りもわいてきましたが、最近になって分かったのは案外気丈そうに振る舞っている人ほど不安を抱えていたり、普段、理知的な人なのに「自分は弱い人間だ」と吐露していたり、なんだかみんなそうなんだなぁと少しホッとしました。

そんな日々を支えてくれた、といっては大げさですけれども、輪番停電のアナログ感が漂う生活の中で、やっぱり飛行機や旅のトキメキは、おおいに励みになりました。飛行機が主食だとすると、本は栄養補給ですねっ。
というわけで、すこしビタミン補給的な本を紹介しようと思います。
今日はコノ2冊です。

「雲の上の散歩」沼田元氣

「雲の上からの手紙」沼田元氣

著者の沼田元氣さんは、ポエムグラファー(写真家詩人)と自称している方で、前衛芸術家としてデビューされた方だそうです。アンディ・ウォーホールのテレビ番組にも出演されたのだか。
わたしはこの本を手にするまで、この方を知りませんでしたが、「マトリョーシカ大図鑑」だとか「鎌倉スーベニイル手帖〜ぼくの伯父さんのお土産散歩ブック」だとか、ご自身のコレクションを披露した著書をたくさん持っている方で、どうも飛行機旅行だけが専門といったわけではなさそうです。
ちなみに「披露」といってはちょっと変な表現ですが、ほんとうに見るだけの本です。個人的な写真、風景の写真、絵はがきの写真(スキャン)等々、写真絵本といったほうがふさわしいかもしれません。

ちょっと本に書いてあるプロフィールを見てみましょう。

■「雲の上の散歩」
航空写真家/エアポートフォトグラファー/エアメールアーティスト
雲の上をこよなく愛する散歩詩人。著書に『雲の上からの手紙』(ブルース・インターアクションズ)他多数。
日本孤独の会々員。

■「雲の上からの手紙」
郵便愛好家/切手収集家/メールアーティスト/ラヴァ・スタンプ詩人
著書に『ぼくの伯父さんは、ゆかいな郵便屋さん』(平凡社)他がある。
日本孤独の会々員。

2冊比べてみると、実に多くの肩書きがある方なのだと思った。日本孤独の会々員、というのはどうも確固たるものらしい。正直なところ「航空写真家」としての知名度はいかに…、という感じだけれども、こういうのは名乗った者勝ち、といっては著者さんに失礼だとは思うけれども、きっとこの作家さんの他の著書を見たとしても、その本に即した肩書きが同じように書かれているんじゃないかと思う(…未確認です)。
ちなみに予想通りといってはなんだけれども「日本孤独の会」の活動内容は不明。

カバーには窓が抜かれていてセロファンが貼られている。じつはこの2冊の本、書店で見たときはビニールで梱包されていたので、中身は見れなかったのだけれども、見るからに表紙は凝ったつくりで、中身云々ではなく「持っておきたい」と思わせるオーラが漂っていたのです。よく、CDなんかで「ジャケ買いした」なんていうけれども(ジャケ買い=ジャケットがさも好きそうな雰囲気だったので買ってしまった、の意味)、この2冊もまさにジャケ買いだった。ちなみにグルグルビニールかけられている本も、書店員さんにひと言声をかければ、ビニールを外して中身を確認させてくれるのだけれども、その必要すら感じずに買ったのでした。

家に帰って、ビニールを空けるときのワクワクさ。
表紙を開けばやっぱり期待した世界が広がっていました。

まず、「雲の上の散歩」。
これは、沼田元氣氏が見た外国の空港の様子、空からの眺めが広がっています。職業カメラマンの方からしたら、あるいはプロ顔負けの趣味で写真をされている方からしたら、ピンが甘いだとか手ぶれだとかなんとか(効果というよりも本気の手ぶれだったりして)、いろいろ突っ込みどころあるんだとは思うのですが、1枚1枚が作品のクオリティを成していなくても、一連の写真を見ていると、この沼田元氣氏の視点が、私の空港にときめく理由が凝縮されているような気がして、ページをめくっていると、笑みがこぼれてくるんですね。
時折、色合いもトイカメラで撮ったような極彩色のものが出てきたり、おもちゃ箱のような本。文章は少ないし、写真にそれぞれ詩があるわけではないのだけれども、なんだか詩的な雰囲気を味わうのです。
なんだか「航空写真家」といわれれば確かにそうかもしれないし、「エアポートフォトグラファー」といわれてもそうかもしれない。けれども、この本は写真で綴ったポエムにも思えるし、結局のところ、この沼田元氣さんという人は、なんの肩書きにも収まらない人なのにもかかわらず、人のために肩書きをつけたんだと思った。めんどくさい世の中ですね。

沼田元氣「雲の上の散歩」
沼田元氣「雲の上の散歩」
沼田元氣「雲の上の散歩」
沼田元氣「雲の上の散歩」

それから、「雲の上からの手紙」。
こちらは各航空会社より飛行機上で行われていたエアメールのサービス使って出された絵はがきや、国際郵便をただただ集めた写真集です。写真集というかスキャン画像の「コレクション」。これが、ただのエアメールのくせに、いちいち趣があっていつ見ても楽しい! のひとこと。お国柄溢れる切手ひとつとっても…、消印スタンプをみても…、当時のフォント(書体)をみても、万年筆の筆跡を見ても、ハガキのデザインを見ても。1ページ1点のエアメールで、この1册まるごとひたすらエアメールのみ。

沼田元氣「雲の上からの手紙」
沼田元氣「雲の上からの手紙」
沼田元氣「雲の上の散歩」
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4月15日までなので、こちらもよろしくです。

ANA義援マイルで震災支援

●期間:2011年3月17日(15:00)〜4月15日(23:59)(終了)
●一口:1,000マイル=1,000円相当(1,000マイル以上、以降1,000マイル単位)
●国際人道支援組織「ジャパン・プラットホーム」を通じ、被災者の救済活動に使用します
●義援マイルの詳細:http://www.ana.co.jp/amc/news/info/gien_1103(終了)

なお、「東日本大震災 被災地域復興支援 ANA義援マイル」では、受付件数:5万2995件、総受付マイル数:3億1351万5000マイル(3億1351万5000円)が国際人道支援組織「ジャパン・プラットフォーム」ならびに社会福祉法人「中央共同募金会」を通じて、東日本大震災復興支援の義援金として寄付をされることになりました(2011年4月20日ANA発表)。

JALマイルで支援金

●期間:2011年3月14日〜4月15日まで(終了)
●一口:7,500マイル=7,500円相当(7,500マイル以上、以降7,500マイル単位)
「赤い羽共同募金」でおなじみの「社会福祉法人中央共同募金会」が実施する、被災者の方々への支援活動に使用します
●救難支援マイルの特設ページへ:http://www.jal.co.jp/shien/(終了)

JALの「東日本大震災救難支援マイル」では、受付会員数:1万2875名、総マイル数:1億2261万7500マイル(1億2261万7500円)が「社会福祉法人中央共同募金」へ寄付されることになりました(2011年4月20日JAL発表)。

    • Mattari
    • 2011年 4月12日 12:52am

    そちらは連日地震で大変と同情しますが
    関西ではわりとゆっくり眠れますぞ。
    たまにはどうですか?安く北陸の温泉にも入れる
    一泊7800円ポッキリの湯快リゾートもあるよっ!(笑)
    さて今回の紹介ネタはうーむ。。
    のっけから私が95年に寄ったことある
    モスクワのシェレメチョボ空港じゃないですか。。。
    何とも懐かしい光景が広がっていいですね。
    初日カバーもなかなかマニアックな内容でいいね。
    初期のルフトハンザものと東ドイツのインターフルグの
    ライプチヒ〜パリ間就航記念とはたまらぬ!
    初日カバーもJALの初便モノが英国あたりに残っていれば
    探しに行きたいな。またヨーロッパへ行きたいという
    出国病が発生して大変です(笑)

    • 竜子
    • 2011年 4月12日 11:49am

    ■Mattariさん
    結構な確率で周囲の知人友人は関西&九州へ旅立っていきました、この1ヶ月(^^;
    この季節なら、どこへ行っても快適に過ごせそうですね。確かに外に出たくなります。
    しかし…。やっぱり、すごいや。Mattariさん。
    なんでターミナルだけでシェレメチェボ空港ってわかるの?
    わたし、ぜんぜん分かりませんですよ。ちなみに写真を見ても赤い文字がなんて書いてあるのか、ぼやけて見えないし…。
    そりゃ年季が違うといってしまえばそれまでだけれども、きっと10年前のMattariさんと今の私があてっこしても、絶対答えられないですね、私には(いや20年前? 25年前? 30年前? のMattari少年とでも無理にきまってます)。

    • Mattari
    • 2011年 4月12日 12:20pm

    そうかぁ。。
    やはり旅立ち率が高くなるのは無理ないよね。
    あのモスクワの空港は不思議とわかったかな。
    見た感じの野暮ったい感じのターミナルで
    初めて行った東欧圏の空港だからわりと強烈な
    印象で残っているから無理もないんです。。
    あのターミナルのぼやけた写真って
    何か窓側から見たときの感じとよく似てるね。

    • 竜子
    • 2011年 4月13日 1:35am

    ■Mattariさん
    人によっては「そんな判断しなくても…」という人もいるかもですけど、私が思うに、放射性物質が不安だと思う人には、精神衛生上、疎開もひとつかと。
    でもわたしが不安に思うのは、地震や放射性物質ではないので、ただただ送り出すほうだけれども。
    モスクワの空港行ってみたいなぁ…。
    (でも、評判は最悪ですよね)
    イメージでは、けだるい感じ。あ、写真と同じかもっ!

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