カタール航空の評価

こんにちわっ、竜子です。

昨日はエミレーツ航空をまるで航空界の女王のような扱いで書きましたが、プリンセスのような存在がカタール航空です。
カタール航空の本拠地はドーハ。実はこの半年ほど、過去に書いたドーハ空港についての記事のアクセス数が上がってきています。具体的には、検索ワードが半年間は固定でトップ。過去のものにもかかわらず閲覧も月内更新分と同等のアクセス数、といった具合、おそらく、カタール航空の成田発便の就航によって、利用者が多くなってきたのだと感じています。ドーハ空港で乗り継ぎ便までの間、どう過ごそうかと考えてる方が参考にされてるんじゃないかと思うんですね。そしてそれを裏付けるように、いよいよ2011年のスカイトラックス社、ベストエアライン賞受賞です。

さて、エミレーツ航空、カタール航空、と来ると、外せないのはエティハド航空です。実は私がいま乗ってみたい航空会社の上位は評判も上々なエティハドです。エティハド航空のキャビンアテンダントさんも、頭に白い布をかぶっています。同じ白布でもベージュ系スーツに赤帽&白布のエミレーツに対し、グレー系スーツにグレー帽&白布がエティハドです。ただ、いかんせんエティハドについては搭乗経験がないっ! ホスピタリティ面がどのような感じか全く分からないので、突っ込んで書けませんが、就航都市の数からいうと、2011年現在、エミレーツ航空 > カタール航空 > エティハド航空、というようになるので、パッケージツアー他、団体割引料金のバラ売りチケットなどでその中身が日本人ツアー客層に知られるまでには、まだもうちょっとだけかかりそうです(先日発表した、エービーロードの統計というのは、そうした旅客からの集計だと思いますので)。

エミレーツ航空=ドバイ、エティハド航空=アブダビ、カタール航空=カタール、いずれもアラビア半島のペルシャ湾沿いに位置する国家です。ちなみに私たちの馴染みのある呼称でペルシャ湾とはいいましたが、「ペルシャ湾」とはペルシャ(イラン)側から見た呼称で、対岸にあるドバイやアブダビを擁するアラブ首長国連邦(UAE)やカタール側からは「アラビア湾」っていいます。
さらにこのアラビア半島には、バーレーンとオマーンがあり、さらにUAEのうちのアブダビ首長国を加えたの3国共同で設立したガルフ・エアがありますが、現在では、アブダビはエティハド航空を設立したこと、オマーンは独自にオマーン航空を設立したことで2カ国が離脱。実質はバーレーンのみが出資する航空会社になっており、ハブ空港として機能させる空港をバーレーン空港のみとするなど、規模縮小を余儀なくされています。なお、ガルフエアの「ガルフ」とは、英語の「湾」のことで、アラビア湾(=ペルシャ湾)沿岸国家の共同航空会社として「ガルフ・エア」という名前が採用されました。

さて、カタール航空の話に戻りますが、カタール航空はエミレーツ航空で述べたサービスの良さが全て網羅されています。機内エンターテインメントはもちろん、なんと4つのメニューからセレクトできた機内食の満足度も非常に高く、日本からドーハで乗り継ぎ、トリポリ(リビア)を経由してカサブランカに到着するまでのほとんどが、お腹いっぱいの状態でした。機内食だけでは終わりません。乗り継ぎ便までは3時間、これ以上短いと不安だし、これ以上長くても退屈する、空港で過ごすには程よい時間が確保されるスケジュールです。そしてキャビン・アテンダントの資質も充分です。イケメン&ミスユニバース級の美女も健在です。お水ひとつ頼むにも、気品ある面持ちで、優雅にお給仕してくれます。

私が外国のCAさんに着目しちゃうのは、なにもイケメン&美女のオンパレードで目に心地いいからと、それだけではありません。そうした人材が集まる、その国の環境に注目するからです。語学堪能、教養豊かそう、おまけに美男美女。こういう人材を集めるには、CAさんの職業的地位が高くないと集まらないですよね。さらにそのモチベーションとプライドを保つのには、それなりの接遇あってのことと想像するからです。優秀な人材を受け入れる、会社の体質といった背景を感じ取れるような気がするんですね。もちろん、美男美女でも仕草や立ち居振る舞いが粗雑だとそれはなんだか違うし、美男美女じゃなくたって、例えば中年の女性でも(おまえがいうなって?!)「The スチュワーデス」といった毅然、かつ丁寧なお仕事ぶりを見ると、CAとしての職業意識の高さを伺い知れて、「すっごぉ〜い!」となるのです。

そういう意味でサービス、ホスピタリティ面、エミレーツとカタールはどちらもどっこいどっこい、という印象を受けました。
長距離路線には高ポイントをつけたくなる「預け入れ荷物の重量制限」には、エミレーツに軍配があがり、それからストップオーバーの選択肢がけっこうあって、無料でだったのも私としてはとても助かりました。軍資金がなければ観光する先など限られるようなドバイの街ですが、それでもゆったりと民族博物館にでも行って、町並みを見渡してホテルで睡眠を取り、体内時計を調整することが出来るのはその後のスケジュールにゆとりが持てるのでとてもありがたい。
しかし、それでも「カタール航空が来てるぞ!」と思うのは、カタール航空が本拠地としている現在のドーハ空港の隣に、2012年にオープン予定の新ドーハ国際空港を開港させる予定があるからです(2009年10月時には、2011年オープンの予定でしたが…)。
この新ドーハ国際空港は面積は2,200ヘクタールと成田空港の倍、世界トップクラスの規模の空港になる予定で、現在の3,810mの滑走路とは別に新設される滑走路は4,850mと世界最大級の滑走路、そしてその滑走路と平行してもう1本建設されます。もちろんA380にも対応、新国際空港が完成後は順次引き継ぎ、国際線をこちらに1本化する予定になっています。

カタール航空の箱、新ドーハ空港が今以上にハブ空港としての規模・機能を今以上に向上させるのであれば、現在のカタール航空はまだ未知数があるといっていいと思います。その伸びシロを考慮すると、日本での満足度の順位がエミレーツ航空とカタール航空とが逆転する日もそう遠くないような気がするのです。

さーてとっ。以上がカタール航空がプリンセス的存在に思う理由ですが、こうして評判の高い航空会社を取り上げると、中東のオイル系国家のフラッグキャリアになってしまうのはどういうことなのでしょうか…。もちろん、私が中東から北アフリカ方面に出掛けてしまったことも大きな理由のひとつですが(人気のシンガポール航空を語るには、はるか15年前をさかのぼらなくてはなりません)、現状では実際に中東の航空会社が健闘しているのは確かなようです。

アラビア半島を中心とした石油産出国の国内インフラ整備への投資が終わった後、いわゆるオイルマネーが世界中を駆け巡ってますが、果たして石油はいつ枯渇するんだろうか。国の規模が小さいわりにエネルギー産業とそれにかかわる金融業で、キネマ航空CEOのおっしゃるところの”オーナー経営”が優雅になされているわけですが、投資(投機?!)で将来への足下固めを行っているのでしょうか…。いよいよ枯渇するときにエミレーツやカタール航空がどうなっているのか、気になるところではありますが、シンガポールのように一党独裁の小さい規模の国家でもシンガポール航空のような世界に誇れる航空会社を持つことが出来るのですから、アラビア半島系のキャリアも捨てたものではないはず。ってか、国の将来をかけて乗り込んできているかもしれないと思うと、アラビア半島系キャリアの牙城を壊すのは並大抵のことではないような気もします。
ただ、資源と宗教はいつでも争いの火種ですから、そちらの方が大丈夫なのかも気がかりですね。

私がイタリア好きの伯母(なにがなんでも直行便日系、それもここ数年は生粋のANA派)に「エミレーツやカタールもなかなかだよ」という話をしたときに、「南回り?」「南周り?」と、ことあるごとに”南回り”に反応し、最後の最後まで伯母は「でも南回りはねぇ…」と、ものすご〜〜くしぶい顔をしてました。
何を隠そう(前にも書きましたが)、私も数年前は「飛行機は、やっぱり窓側」ばりに「飛行機は、やっぱり日系!」、と思っていました。死んじゃった時のリスク、万が一の保証、トラブル時の保険的な意味合いで、などといっちょまえなこといってましたが、なにせ私には守るものはなにひとつないのでした…。トホホ…。オホホ…。オッホッホー。

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    • SportsKite
    • 2011年 7月26日 11:45am

    昔々、中東に駐在中に、現地の人や駐在外国人は、ペルシャ湾を単にThe Gulfといっていました(英語で会話する場合のみ)。もっと簡単にしてGulfとだけ言う人も多かったです。
    商社の専属コックさんが揚げてくれたGulfでとれたイカの天ぷらは、とてもおいしかったです。日本食がほとんど手に入らなかったので特に印象に残っています。

  1. 中東系、最近マジで凄まじい勢いで伸びていますね。
    さすが原資が違います。
    B747-8もインターコンチネンタルの初号機はそちらの方のほぼ個人用ですしねぇ。
    でも、中東系って乗ったことがないんですよ。
    日系はメインで使うことは意外と少なく、
    QS,TG,CXが多く、最近は行き先の関係でDL連発。
    これ以外で乗った航空会社は、日系を除くと、
    LH,BA,BR,GA,TG,KE,SK,LX,HA,NW,UA,NZ,SB,TN,QF,AR,AY
    確認すると、意外と乗ってるなぁ。
    アロハやNWはなくなっちゃったね。
    日系だと日本アジアも懐かしいなぁ。
    この中には、本当に飛行機での海外旅行が一大イベントだった時期も含みますし、マイレージやアライアンスなんて関係ない時期のも有りますよね(笑)
    それ以上に、会社からのチケットでなぜにこの航空会社みたいなのも有るしね(爆)

    • Mattari
    • 2011年 7月26日 9:07pm

    カタール航空もエミレーツと似たA310やA300などエアバス中心の機材で揃えていたけど
    その後A330やA340、B777に変えてからさらに勢いが
    出てきたように思います。
    そういえばエティハッド航空に乗ってみたいなら
    中部〜北京間でも乗れるよ。北京着が深夜になって
    タクシーで市内まで移動する必要があるけど。
    Yクラスなら燃油税別往復4万円ぐらいからでした。。

    • 竜子
    • 2011年 7月26日 11:10pm

    ■SportsKiteさん
    The Gulf、Gulf 自体に、ペルシャ湾を差す言葉とみましたが、実際に使われてた人がココにいるとは!
    カッコいいですねっ!
    商社とういうのは、専属のコックさんがいるんですね。日本人コックさんを連れて行くのでしょうか…。
    本当に小説のような世界で憧れちゃいますね…。
    ドバイでぷりっぷりのタコのマリネ、小さいながらも甘〜い海老フライを頂きました。外国ではタコは食べないとか嘘ですよね。イカは覚えていないのですが、天ぷらとはおいしそうですね!
    ■かなぴさん
    豊かなアラブの中でも、サウジアラビアの王族ってとにかく豪勢ですよね…。
    テレビのドキュメンタリーを聞きかじった程度ですが、「ナンバーワン」にかける意気込みがもの凄い。それを見栄って言うのかもしれないけど、プライドのようでもあって、興味深いです。
    そういえば、昔はマイレージやアライアンスなんて関係なかったですよね。あるときノースウエストのマイレージカードが、ものすごい威力をもつ(一回遠いところへいくと、グアムに行けちゃう)ことを知ったときの驚きは、「嘘じゃないの?」と思ったまま、みすみす逃したのを思い出しました。
    人気とは関係ないですが、スカンジナビア航空に乗ってみたいです。いいなぁ〜。
    ■Mattariさん
    > そういえばエティハッド航空に乗ってみたいなら
    > 中部〜北京間でも乗れるよ。
    まさに、KING OF OTAKU のMattariさんの発想ですね!
    でもエティハドに乗るのに、この区間はほんっとあり得ないです!!!
    優先度は低いので遠い将来になりそうですが、いつかアブダビには行ってみたいと思ってます。ドバイと比較してみたいです。でもってそれより優先度がかなり高いのが、イランです。見たいところがいっぱい! そのときに実現できればいいのですが…。

    • Mattari
    • 2011年 7月27日 12:36am

    竜子さん
    これこれ!KING OF OTAKUと呼ばない!
    オイラよりもっと凄い同業者はおるからね(汗)
    まあでもホント航空会社の良し悪しは絶対長距離路線で
    図るべきだから、アブダビ経由でどこかへ飛ぶのは正しい!
    イランはオイラも実は行きたいところ。あっ!でも目的は
    未だ乗れるか不明だけど地元サハ航空のB707という
    往年の名機に乗りに行きたい!(笑)

    • 竜子
    • 2011年 7月27日 2:30am

    ■Mattariさん
    同業者、ってとこに格を感じますよ!^^
    B707ですか! それはいいですね。
    イランは、ドーハ空港でお話をしためちゃくちゃカッコいい紳士2人組に、イランの美しさをてんこ盛りにきかせてもらったからです。そのおふたりがどれだけカッコいいかっていうと、ひとりはショーン・コネリーで、もひとりがマイケル・ダグラスです。当然、存在感もたっぷりで目立っていました。ふたりとも大型商船のキャプテンで、航海用のパスポートって言うんですかね、あれを見せてくれながら、イランの話などを1時間以上もきかせてくれました。
    その後、ドーハ〜関空便でイラン人の2人組の青年(こちらも船員)が隣の座席になりました。彼らとは最後まで会話が成立しませんでしたが(「nationality」「birth」も分からないくらいだったので)、いろんな想い出が…。
    絶対に行きたいです!

    • SportsKite
    • 2011年 7月27日 9:11am

    竜子さん、
    おはようございます。
    初めての中東では、メインコントラクターがその商社でした。駐在員二人の小さなオフィスを構え、彼らは一軒家を借りて合宿をしていました(当然2人とも単身赴任)。現地人夫婦をコックさんとして雇い、ヨーロッパ駐在経験20年という所長さんが日本食の作り方を特訓したそうです。それで、僕が訪れた頃には一通りの和食がつくれるようになっていて、ホテルの食事に飽きると、お邪魔しておいし和食をいただいていました。
    その所長さんには、滞在中に仕事についてだけでなく、海外生活や外国人と付き合う上でのマナーなど詳しく教えていただいて、その時の経験がその後のビジネスマン人生では大いに役に立ちました。
    その後15-6年して、成田からの便で北京に到着し、入国管理で並んでいたら、その所長さんも並んでいるではありませんか。香港から飛んできたとの事で、しばし昔話に花を咲かせました。

    • 竜子
    • 2011年 7月27日 2:51pm

    ■SportsKiteさん
    こんにちは!
    SportsKiteさんの、駐在のお話、渡航のお話。伺うたび、頭の中にパッと花が咲くというんですかね、本当に小説や映画のワンシーンのように想像を馳せています! 私自身、そのスイッチが何なのか分からないのですが、今回もそんなエピソードで本当に楽しいです!!
    中東やアフリカでの駐在員さんの生活は、その胸の内は別として、日本人の知らない独特の雰囲気がありますよね。現地の夫婦を雇い入れ、その使用人をイチから教育するあたりにも、物語がありそうです。空港に集まる人たちは、そんな物語をいっぱい抱えているように見えて、私は空港が好きなのかもしれません。そして、そんなSportsKiteさんと所長さんが北京でバッタリとは! やっぱり、飛行機はいろんなモノを運びますね!!
    ドーハ空港の建設には、大成建設も加わっているそうですが、ゼネコンの駐在員さんも慣れない地で生活してるのかと思うと(昔とは違うとは思いますが)、ワクワクしますね。

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