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「消滅飛行機雲」

消滅飛行機雲 (新潮文庫)
消滅飛行機雲 (新潮文庫) 鈴木 清剛

ジャケ買いならぬ、「タイトル買い」の1冊です。私が大学生の頃に「ラジオデイズ」や「ロックンロールミシン」という作品が話題になり、映画化され、鈴木清剛という作家の名前があっという間に広まりました。当時読んで、あんまりに日常過ぎて退屈した記憶があったのだけれど、だからといって嫌いになる理由も毛嫌いする理由もない、そんな作品でした。

ご存知のように飛行機雲は空に白い筋を引く人工的な雲ですが、「消滅飛行機雲」というのは、うっすらとガスで覆われた空を飛行機が通ると、その軌道のところだけ雲をなくす、というもの。「反対飛行機雲」だとか「逆飛行機雲」だとかって言ったりします。

「消滅飛行機雲」は短編集です。小学校低学年の弟が、14歳になるお兄さんが入院している病院へ自転車で訪ねに行く、それだけの物語です。弟が、お兄ちゃんや親に内緒で、子供用の自転車で産業道路を駆け抜け、「ニンニキニキニキ ニンニキニキニキ♪」(←忍者ハットリ君のイメージが強いのだけど、本家は?)とゴキゲンに歌いながら目印ポイントをつないで病院へ向かう。そこにはひとりじゃないと見えない景色があって、冒険の達成感もあるんだけれど、ひげや脇毛の生え始めたお兄ちゃんはそんな弟の行動も察知しながら「まだまだ甘いなぁ」なんて認めなかったりする。高速道路というかさの下でトラックやダンプがびゅんびゅん通り過ぎ、鼻くそをほじくると真っ黒になるような産業道路。思春期のお兄ちゃんは、弟には分からないのを知りながらその通りを「消滅飛行機雲」に例える。

タイトルの「消滅飛行機雲」が特段に光るお話ではありませんでした。
でもこの小説の内容も、私の感想も、いたってありきたりな話なんだけれど、その、少年が見た空が私が幼い頃に見た景色と重なって、自転車のハンドルを握って風を切る気持ち良さ、駅の路線図を睨めながら人気の少ない駅に降り立ったときの驚きなんかを思い出した。そうするうちどこかに出かけたくなったりする。行き先なんてどこだっていい。でもそれは子供のときのように自転車とか電車とかじゃなく、飛行機なんだなぁ〜。冒険者らしくバックパッカー、ではなく、用意周到にまともなホテルを求めたりして。

はぁ…。
それはそれで、ため息。

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春は恋の季節…といっても?!

もう、かれこれ3月末のことになりますが、このブログのLINKコーナーでも紹介しているMikeさんのお誘いで、一眼レフデビューをしました。彼は中学2年生、てっきり…うら若き青年とふたりきり! と思いきや、お父様やカメラ仲間が一緒にいらっしゃってました。Mikeさんのオフ会に合流したかたちです。その中のひとりの方が、私と同じカメラを使ってらしたので、ほんの1時間くらいのことでしたが、操作を実地で教わることができました。
ランキングに参加しているブログ村でもそうですが、写真を愛好されている方、とても多いですよね。上手に撮ってらして、その場にトリップ出来そう、飛行機の息づかいがすぐ目の前で見てるような迫力。脇で見ながらうらやましくもありましたが、さすがに見物人としてで、数ヶ月前なら私が一眼レフで写真を撮ることなんて考えもしませんでした。

それには言い訳、というか、思っていたことがあります。写真を撮っても、見返すことなんてあんまりないし、自分が撮ったものを見返してもあんまり感動しないというか。それにファインダーをのぞいている瞬間、「素眼」というか「裸眼」というか、直接目ん玉で見れないのが惜しい。ファインダーに集中してる間、目の前でおこっていることがちゃんと見れてるかどうかだって分かんない。何のために写真を残すんだろう? 風景がどんなだったかってな記念より、臨場感だ! ってね。
それに加え、記念写真なんかでも、小さい頃から写真に写るのがそんなに好きじゃなかったんですよね。写真に向かって笑うなんて、ちゃんちゃらおかしいや、みたいな。家族写真なんてもってのほか、なんでイチイチそんなものを残すのか? なんて、ちょっとひねくれたガキだったのかもしれません。

一眼はもちろんのこと、コンパクトデジタルカメラだって、ブログに触発されて初めて買ったものだったものだったし、私の手元にはあんまり写真がなくって、過去の記録はろくにない。でも、記念に残したいときだってあります。そんなときは、お手軽簡単、携帯に付属しているカメラで、というのがマイルール。それでも、見返すことなんてまずありません。それでも、好奇心って欲深いもんですよね。ついにデビューしてしまいました。

ところでつい数日前、自宅で両親の「遺影」を撮影しました。といっても亡くなった訳ではありません。戒名に骨壺に遺影に、うちでは、というか…父より7歳年下の母親が主導してすべて準備済みなのです。アクティブシニアの考えることは、ほんとうにアクティブです。母は自分の親友にも「あんまり生き急がないでね」と忠告を受けるほどで、病気を患って以来その勢いは加速するばかり。「自分の渡したい物を喜ばれるうちに」といって友人や親戚にもう形見分けも始まっているようです。その想像以上のアクティブぶりに最初は開いた口が塞がりませんでしたが、本人は満足してるみたいです。そんな母親ですが、ずっと待ち望んでいた遺影の撮影。偶然にも、普段は雑誌や広告写真を撮っている友人のカメラマンが家族写真や、遺影のサービスを始める予定でモデルを探していたのでお願いしました。いろんなタイミングがあって、お願いしてから1年経ってしまいました。
運悪く、いまは両親ともに体調が悪くて、母親も高熱が続き寝込んでいたにも関わらず、撮影当日は汗だく、目にクマをためながらの撮影でしたが(笑)、普段以上にハイテンション。友人のカメラマンにも、そのアシスタントの人にも、あぁしたい、こうしたい、と出るわ出るわのリクエスト! おまけに、そのカメラマンが和ませたり喋らせるのがまた巧く、父親からは家族も初耳の苦労話や、威勢のいい話なんかも飛び出たりなんかして、この光景、友人にみせるにはこっ恥ずかしいほどのブッ飛びぶりです。

客間をスタジオに見立て、バックペーパーに照明機材、けっこう本格的なんです。喪服に訪問着に普段着に…、「遺影」といっても「お焼香用」「仏壇用」「記念用」とバリエーション豊か。母親は笑い過ぎて二重アゴになってしまってる写真ばかりでしたが、ふたりが撮られている姿をカメラの後ろでながめながら、やっぱり撮ってもらって良かったなぁ、と思いました。肖像写真。そしてその日は偶然にも、嫁いだ次女も含めて家族全員(?!)が揃っていました。妹たちもレフ版を持ったり衣装を直したりして参加しました。最後には集合写真もパチリと。わたしも素直に参加しました。笑顔で記念写真なんて初めてかもしれません。
「遺影」はまた更新したいと言ってました。父も来年のこの時季に趣味の盆栽に囲まれて更新するのだそうです(今年は養生の年でお花が咲かないのです)。

さて、また余談が長くなってしまいましたが、私の一眼レフデビュー。
これ、写真を撮らないと思ってた私が、「撮ってみるの、凄く楽しそうだ!」とうわついた気分にさせてくれた本です。今年の始めに刊行されました。1月の空港初めの時だったかな。羽田へ行くと、まずは書店で物色して、デッキに寄ってふたたび書店へ寄って購入、といういつも通りルートなわけですが、戻ってくるとすぐに目に入ったのがこの本が積まれた棚。デッキに行ってる間に棚出しされたんですね、きっと。
そしてなんと! 大扉に直筆サインが入っています。太めのフェルトペンで「青木勝」。
そうなったら買わないわけにいかないでしょう!

素晴らしき飛行機写真の世界
素晴らしき飛行機写真の世界 青木勝

この方の一人称は、常に「ぼく」なんです。「ぼく」っていっても1944年生まれの白髪まじりのおじさんです(この本に顔写真プロフィールは載っていないのですが)。あ、その前に。もしかしたら男性は「ぼく」を使うことになんの違和感もないのかもしれませんが、竜子は自分を「ぼく」という男性に対して「おっ」っと思うのです。ハンカチ王子と同じです。ハンカチで汗を拭く所作に恵まれた愛情を感じるのと同じように、「ぼく」という一人称に少年性を感じるのです。いかにもな人が「ぼく」というのではなくって、おじさんとか、あるいは若くても荒くれた人の「ぼく」は好感度が高いです。そんな著者さんが「ぼく」目線で、飛行機の素晴らしさ、写真の楽しさを全編にわたって説いてくれます。というか、口説いてくれた、というか(笑)。

1976年に同著者の「ヒコーキを撮ろう」というタイトルの本が朝日ソノラマから刊行されたらしいのだけど、よく知りません。竜子も生まれたてほやほやです。その本があったことも知りませんでしたが、この著者さんが書いた本で「YS-11が飛んだ空」という本があります。月刊エアラインの「ぼくのYS-11物語」でおなじみの方も多いかもしれません。こっちの本は3,800円とちょっと高いんです。刊行されたのはちょうど、YS-11バブルも総括に入った2007年の年末。で、サクッとめくって後悔しなそうな内容だったんですね。読破できるかどうかは別として。実際、家に帰って1週間ほど通勤中に読みながら、「なんだかくどいな」と思って未だに全部読み切れず本棚にささっています。いえ、内容自体は素晴らしくマニアックの真骨頂、ついていけなかったんです。だって、製造された総数182機の全生涯を世界を駆け巡って網羅しているのだから、よほどの気合いがないと読破はできない! で、若輩者の竜子は根性負けしたんですね。

YS-11が飛んだ空 全182機それぞれの生涯
YS-11が飛んだ空 全182機それぞれの生涯 青木 勝

そんな本を書いているくせに、この本の本文で、蒐集家(収集家)の楽しみもあるよ、という説明で、「各航空会社所有の全機種を撮るとか、成田に飛来する全機種を撮るとか、特別塗装機をすべて狙うとか。そういえば、YS-11の全機種を狙った人もいた」なんていけしゃぁしゃぁと。「貴殿でしょうがっ!」とツッコミは入れときましたが(独りで)。何かを成しても出しゃばることなく、愉しみを教え説く。これが大人の余裕なんでしょうねっ! そして、その大人の語り口調のせいか、飛行機写真を撮る事自体が、優雅に思えてくるのですから不思議です。実際は、寒空でも灼熱炎天下でも追い求めたり、各地を転々と出かけたくなったり、時間のやりくりなんかでとても優雅な趣味ではないように思うのですが。

下にこの本のCONTENTSを入れました。内容はこの目次の通りですが、この時はこんな構図で、こんな露出で、といった具体的な技術アップの本ではありません。タイトルの通り、どれだけ素晴らしいか、ってのを感じる内容。ちょっと説明がヘンだけれど、男性が将来の夢や希望を女性に語るときのソレに近い、というのかしら? 実際にはそんな少年っぽさは、一方的すぎるとうざいのですが、げんなりする前に、ちょこちょこと挿入されている写真に、裏付けがあって、すごく説得力あるんですよね〜。飛行機がまるで生き物のよう。すいすいと羽ばたいてる鳥だったり、どっしりと構える百獣の王のようだったり。飛行機写真に恋した気分で一眼レフデビューとなったわけです。だから、恋の経験がたくさんある人にはちょっと満足できない、純真で無知な人にちょうど良いというか。とにかく、既に飛行機写真の楽しさを知ってしまってる人には向きません、というか、もう知ってしまったのですから必要ありません。

飛行機写真の楽しさ、飛行機のおもしろさを誰かに伝えたいとき、仲間を増やしたいとき。自分の口で説明するより容易く、時間も短縮できて、きっと賢い選択になるはず。
プレゼントにおすすめの1冊です。

飛行機ファンを増やしましょう!
では。

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「素晴らしき飛行機写真の世界」のCONTENTS

Part1 飛行機の魅力

飛行機に寄せる思い
ライト兄弟からA380まで
ぼくの好きな飛行機

Part2 飛行機を撮ろう

飛行機撮影の楽しみ方
どんなカメラで撮る?
レンズ活用法

Part4 空港へ行こう

空港という名のパラダイス
海の見える空港
山の見える空港
展望デッキで勝負!
海外エアラインが乗り入れている空港
マイ空港を持つ
ぼくのマイ空港羽田

Part4 撮影テクニック

機種の違いを把握する
飛行機の表情に迫る
ピントと構図について
空気も撮る
スピードをキャッチする
金属質感は無視できない
雲は怖い?
アップに迫れ
逆行に挑む
夜間飛行の味わい
悪天候の場合
雪と飛行機
素晴らしきコクピット
航空博物館で撮る
より美しく
銀塩フィルムを見直す
モノクロの可能性

Part5 青木勝の下地撮影行

操縦士免許に興味を持ったら…

しばらく、「何を書いたらいいんだか」って血迷ってしまってましたが、そういえば飛行機が好きでいつかはライセンスをとりたいんだった…。いつからこんなに厚顔になったんだか分かりません。しかも、「いつかは」って、まだ遠いのに、無神経にここで言い張れるってのも、自分でも恐ろしいくらい図太い神経だと思う。

以前、いい加減だった昔の(前の前の)職場の話をしたことがありましたが、そこで同僚だったO君は、入社試験時の履歴書の資格欄に「○○○○×級、取得予定」と、まだ取得していない技能免許について書き、当然のごとく面接で突っ込まれて、それでも「予定では『合格』ですから!」と正々堂々と断言し、その居直り方を評価されたそうで、(彼にとっても私にとっても)幸か不幸か同期入社。入社後も試験に向けて勉強してたのかどうかは確認できないほどだったけれど、「将来のことなんて、誰にも分からないじゃないですか!」と真顔でいうので、世の中言ったもの勝ち、そういうもんなんだ、ってことを知ったのです(ちなみに、その半年前に入社してスピード出世を果たしていたTさんの履歴書は落書きのような字で「書くことなし!」だそうで、さんざん面接でしかられたと聞きましたが、それでも彼は合格し、社長にとてもかわいがられていました)。

おっと。そんないい加減な会社にいた、私のいい加減さの説明になっちゃいそうだけど、そうじゃなくって、自分で目標を恥ずかし気もなくいっとくと、「嘘つきにならないように」って、自分自身でだんだん目標に近づけるようにしてくってこともあると思う。

妄想、…いやシミュレーションから始まって、具体的な方法を知って、そしてそのために必要なものを準備する。まだまだ浅いところでは、学校のパンフレットを請求する、ってだけでも現実に一歩近づくひとつの手段だ。いくつかのパンフレットを並べて、金額や内容を比較するだけでもワクワクして、なんだか現実味を帯びてくる。それがたとえ今すぐでなかったとしても、候補をひとつに絞ってみるだけで、グッと近づくってもんだ。それから、既に体験した人の話を聞いてみたりとかするだけでも気分はだいぶ近づく。

飛行機操縦のABC (イカロスMOOK)
飛行機操縦のABC イカロス出版

今日紹介するのは、5年ほど前に読んだムック本。5年前といえば、さっきのそのいい加減だけど今となっては面白い想い出の会社を辞めて休養してた頃。これを読んでワクワクしたと同時に「転職先は、休暇に空が飛べるような会社にしよう!」なんて陽気なことを考えてましたねー。

このムックの表紙にある「100万人の操縦教本」が本当かどうかは置いといて、もちろん、資格取得までの一連の流れや、基準、必要な手続きなどは網羅しているし、航空機の種類や飛ぶメカニズムも「操縦」する観点から丁寧に解説をしている。だけどこの本が素晴らしいのは、「操縦練習許可書」がどんな見た目のもので、「技能証明書」がどんなものなのかが載っていること。それから、コックピットの計器がどんな動きをすると何を示しているのか、そんなことが図で解説されていること。さらに、興奮も最高潮に達するのは、実在の本田パイロットがセスナ172Pを使用して、埼玉のホンダ・エアポートから新潟国際空港まで向かい、着陸し、エンジンを切ってチョークをかますところまで写真でリポートしているところなのだ!!

このリポート、はなからコックピットの解説も写真と図の両方で説明するなどいちいち詳細(嬉しい悲鳴)! まずは天候を調べるところから紹介しているけれど、本田航空で提携しているウェザーニュース社の提供する気象衛星ひまわり、気象レーダー、アメダス、など端末画像も掲載。航法計画書の直筆記入例(ちょっと丸文字!)と解説、飛行計画の直筆見本と解説、持ち物、操縦前のフライトチェック、エンジンスタート! こうやってザッと書いてしまえばアッという間だけれど、シートのピッチ調整やトリムの点検なんてのも写真で解説。竜子にゃまだ「ミクスチャーをフルリッチに押し込む。キャブヒートもいっぱいに押し込んでコールド状態に」なんてキャプション読んでも、なんのことかさっぱり分からないけれど、それでもこの未知の単語が、憧れのあっちの世界の言葉なんだと思うと、ギラギラ輝いて聞こえるね。これでも、5年前に比べたらまだ意味が少しはわかるようになったほうだ。5年前なんて、このレポートのほっとんどが未知の世界だったけれど、それでもページをめくるたびに「わぁ〜!」の感動の連続だった。

このムック本の類書に、同じくイカロス出版の「パイロットにチャレンジ!」というムックがあるのだけれど、こっちはさらにスクールの広告がてんこ盛りでした。こちらはおそらく毎年改訂版が出ています。おおよその金額なども書いてありました(今は手元にありませんので…記憶をたぐるのに限界が)。身体検査の内容や基準、場所なんかも書かれていました。それから、継続するためのフライトマイル・回数の解説もそれで読んだ気がします。それで、本の情報を頼りに直接いくつかアビエーションスクールのパンフレットを取り寄せて、具体的な入学金や内容なんかを比較検討しました。ロス、フィリピン、カナダ、が多かったかな。将来乗ることを考えるとやっぱり国内だな…、なんて。このときは、家の頭金ほど必要な、貯金のことも考えずにすぐにでも取れちゃう気がしたものです。ひとまず、学科だけを独学するってのはどうかな、なんて無知パワーを自由にめぐらせたり(実際には学科の効力は合格時から2年間で、その間に実地は合格しなくてはなりませんので、そういうロングラン計画は無理)。スッカリ昔のこと、みたいに見栄を張っちゃいましたが、最近だって…去年の原油高の時には、「今は到底無理だー!」なんて、思ったりもしました(情報が古いママなもので)。想像というのは勝手気ままなものですね(失笑)

パイロットにチャレンジ 2008-2009 (イカロス・ムック)
パイロットにチャレンジ 2008-2009 イカロス出版

思い立ってかなり久しぶりに開いたけれど、やっぱり今でもとっても楽しくなれる。そのくせ中身をちゃんと覚えてないのもいかがなものか、って思うけど、これを読んで以来、ちょっと目標が近くになった気がして「空を飛ぶ!」って公言するようになったのですよね。
ま、「予定では『合格』ですから!」

今回ブログで紹介するにあたり、Amazonでちょっと見たところ、「飛行機操縦のABC」は改訂されていないようですね。
もし、興味がある方がいらっしゃればぜひ参考に!

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世界一周航空券

ちょっくら訳あってホテルに泊まったりなんぞしている竜子です。久しぶりに家に帰ってきました。オープンしたばかりのホテルなんで、どこもかしこもピッカピカ。シーツもパリッと。ホテルのベッドは自分のより気持ちが良いね。お化粧品を持たずに出ていたので、しばらくノーメイク。少しだけ肌の調子が良い気もします。ちょっと乾燥入っていますが。よく、自分の家が恋しい、って人の話を聞きますが、家に帰らなくってもべつだん平気、というジプシー気質。婚活なんてどこ吹く風、安定を望んでも規律の枠にはめられるとすぐに退屈しちゃうこの性格、それを知ってか知らずか、友人がクリスマスプレゼントだといって、こんな本をくれました。

世界一周航空券 Perfect Book
「世界一周航空券 Perfect Book」 世界一周堂,地球一周コミュニティ

ずいぶん前からにわかには知れていた、RTW(Round The World Ticket)。ANAがスターアライアンスに、JALがようやくワンワールドに加盟して認知度も使い勝手もよくなった、アライアンス発行の世界一周航空券による旅行ガイド本です。オーロラ、遺跡、白夜、氷河に秘島…。いろんな自然や史跡、文化がハイライトで載っております。

私が行きたいのは、ウユ二塩湖。南米はボリビアにあります。標高3700m、富士山並み。このガイドでもちゃんと案内しています。雪原のように真っ白に干上がった塩の原っぱが、120km×100km、ひたすら塩、塩、塩。そんな塩の360度の大パノラマが雨期になるとうっすらと水を張ります。ちょっと想像してみてください。わかります?
雪原のような見渡す限りの真っ白な大地が鏡のようになって、おっっっきな空を反射するんです。青空も、夕焼けも、空という空がシンメトリックに反射して足下に広がるんですよ、きっと(写真や映像でしか見たことないんで…)。地上に居ながらにして、わたしが空に浮かぶんだと思います。そしたら、そこを猛ダッシュで駆けずり巡って、アハハ・アハハって、スキップするなぁ〜。それで地上の空中と戯れます。そいで飛び跳ねてみます。雲が足下にあるんですよ? 寝そべってぼーっとして、地上と空の境目を張ってみます。ウユニも飛行機とか飛んでくるのかなぁ。そしたら、腹ばいの飛行機が足下を通り抜けていくんだよねぇ? そしたらそのときなんか歌とか唄っちゃうかも! なんの歌うたうかなぁ〜? iPodとか必須! んー。やばい、ウユニ塩湖。泣いちゃうよ、きっと。
ま、日が暮れて反射がなくなったら、髪の毛がパッサパサになって、塩で体の水分が抜けて唇も肌もカピカピになって、ヒリヒリめちゃくちゃ痛いんだよね、寒さで手足もかじかんで、iPodも壊れてさ…、標高高くって息切れもひどいだろうし、そもそも富士山並みの標高でまともな意識があるかどうかも分からない。きっとそんなんだろうけど。でも行ってみたいねぇ〜。

日本の真裏のボリビアまでは、アメリカを経由してラパスって街まで飛行機で約1日。そっから7〜8時間、車か電車に揺られて、ウユニに着いて、塩湖まで車をチャーターし…。ウユニ塩湖の雨期は1月下旬〜3月初めまでの1ヶ月ちょい。しか〜も! 雨期に行きたいのに、雨期には(水位が上がるとあぶないので)行けない日もあるのだとか。そいでもって、風がない日じゃないと鏡状態にはならないんだ。1週間や10日くらいじゃ、どうにもならないだろうなぁ。そのための時間をとれるかどうかってのが、ポイントだ。限られた時間に、スポットをあてて、お金を払って。けれどお金じゃ解決しないかもしれない。でも時間があれば体感できるかもしれない。そんなウユニ塩湖に行くのって最高の贅沢だよなぁ〜。

世界周遊券ってのは、ビジネスクラスがいちばんお得。70万くらいだって話だから、ヨーロッパ往復のビジネスクラスを考えたら1回で元が取れるわけだ。けれど、単純な勘定でお得だってことが理解できても、そう買えるもんじゃない。買えないのはビジネスは値が張るってのも、もちろん大きな理由だけれど、仮にエコノミーの周遊券ですら、買ったところで使いこなせない、ってのがなにより悲しい。行った先での滞在費はもちろん、その時間をどうやって工面するかってのがいちばん困るところ。そして、時間もお金も費やして、帰ってきたときに普段通りの生活戻れるっていうたくましい精神力、あるいは普段の生活を投げうれる精神力。ジプシー気質とはいえ、本気のジプシーになろうとはこれっぽっちも思えない竜子ですので、行ったところでどうやって普段通りの生活に戻ったらいいのかが最大の謎なんです。金銭的に買える、ってことも重要なことだけれど、使いこなせるかどうか、ってのはもっと重要な気がするよ。

この本を書いたのは、そんな経済的、時間的、精神的な問題を全てクリアしたリッチなひとりもの、カップル、夫婦のみなさん。バックパッカーからビジネスついで、新婚旅行。自分の性格の特徴を自ら挙げると、よくも悪くも、人を羨んだりねたんだりするってことがまずない、ってことなんだけど、この人たちのこと、率直に「いいな」って思いました。

世界周遊券を使ったことのある贅沢な飛行機ファンの方、いらっしゃいます?

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JAL・ANA「統合」の真相、…っての

まずは、2月5日付の夕刊フジ。4日発売。
夕方、といっても一般的なOLさんなら帰宅時間だという頃、外に出かける用があって、とぼとぼと歩いていたら、キオスクには

JAL・ANA「統合」の真相

っていう、夕刊フジのふんどしっていうかチンビラっていうか、ともかく、一面記事のビラががかかっていたんで、早速買った。先日購入した「週刊現代」も、キオスクで買ったんだけど、手に入れたらその場で見たくなってしまうもんだから、歩きながらでも読んでしまうその姿は、まるでおっさん…な竜子です。

これでもわりと素直なわたしは、「真相」って見出しをみて、こないだの週刊現代の記事がどんなまやかしだったのか知りたかったので、買ったんです。が…、どこにも真相はなくってまやかしのまやかし上塗りだったんで、「ほんとに合併しちゃったら」って疑念も、「合併なんてあり得ない」って確信も、結局なんにも持たずに終わったよっ。

「統合話は事実無根。社内でささやかれているということもない」(JAL)
「全くの事実無根。統合については考えたこともない」(ANA)

夕刊フジに書いてあったのは、JALが国土交通省担当の記者が情報源ではないかと、犯人探しをしてる、ってこと。それが、夕刊フジのいうところの
「両社否定も”不可解な動き”」
って大見出しなんだけど、それを不可解な動きとするのは無理があるよな…。だって当然だよね。なんもなかったとしても、「誰がそんなこといったんだ!」ってなるのって普通。かといって、当事者になんかあったとしても「事実無根だ」っていうのも、普通だ。

いっこ気になるのは、業界内の話として、
「JALとANAが国際線を統合すれば、利用者にとって選択の幅が狭まって不便になる」との主張がある一方で、「今はJALもANAも経営が苦しいが、国際線事業統合でコストが削減されれば、運賃を値下げして海外の航空会社に対抗できる余地も出てくるのでは」との指摘もある。
ってのだ。

選択の幅、ってのが便数を指してるのか、マイレージのようなプラスαのサービスを指してるのか分かんないんだけど、国際線がひとつってのはとてつもなく残念だ。たとえ、普段のマイルをJALで溜めていたとしても、JALしかないってなったら悲しすぎる。「JALってやる気が感じられないんだよね」って分かってて、それでも乗るのと、選べなくって「JALって…」と感じるのは大きく違うんだ…。
んと、ちなみに。選択肢があって、予算的な都合とかもろもろの都合でどうしても、ってとき以外は、わたしはなるべく日系に乗るようにしています。色んな航空会社に興味はあるのだけど、飛行機好きなのに万が一って、保証のことを考えてしまう小心者の竜子なのです。
そんなことより! 事業を統合して、どんだけコスト削減できるんだ? んで、コスト下げられたとしてどんだけ運賃に反映されるわけ? これ、凄い謎です…。コストで仕掛けてくる海外のキャリアとどんだけ張れるのかなぁ、どっかに試算が転がってたら面白いんだけど。

企業努力によるコスト削減って、社員ひとりひとりの努力がないと実現できないんですよね…。けっこう覚悟いりますよねぇ。他力本願じゃ無理っす。って竜子より皆さんの方がよっぽど体感されているでしょうけれど…。2009年3月期決算の純損益で90億円の赤字になる見通しのANAだけど、そういう意味で、ANAってやっぱり凄く頑張っている会社だなって思います。

一応、本でも紹介しときます。ブルーになりますが。

これを読んでしまうと、JALはいったん潰れてしまうしかないのか、と思っちゃう。大企業ってたいへん。「沈まぬ太陽」を読んでからだと面白いと思う。だけど、新鮮みはないよ。
地に墜ちた日本航空―果たして自主再建できるのか
「地に墜ちた日本航空―果たして自主再建できるのか」 杉浦 一機

最後かどうか分かんないけど(笑) 2003年の本だけど、ずっと問題が同じように思う。
新 JAL vs ANA 最後の攻防
「新 JAL vs ANA 最後の攻防」 杉浦 一機

持ち上げ方が極端…(笑) けれど、当たり前の企業努力が輝いて見える。
絆の翼―チームだから強い、ANAのスゴさの秘密
「絆の翼―チームだから強い、ANAのスゴさの秘密」 『ダイヤモンド・ビジョナリー』,岡田 晴彦

わざわざここまでおおげさにしなくっても…。ちょっとあおり方がひどい。「副操縦士に操縦させて…(←機長の怠慢といいたげな)」のニュースに「?」と感じる、あの感覚がずっと…。
JALの翼が危ない
「JALの翼が危ない」 安田 浩一

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JALとANAが合併…って記事。

先週のことだけど、久しぶりに週刊誌を買った。もちろん「週刊現代」ね。久しぶりに読むと、これが面白いんだよね…。気合い入ってるよね、記者って。ちょと昔、「食肉の帝王」って本が出てたんだけど、これが週刊現代の連載記事。溝口敦さんっていう細木数子だの、暴力団だの追うジャーナリスト…っていうと、ちょっとどぎつい印象で、「帝王」って響きの方に好奇心をそそるけど、じゃなくって、その取り巻きが本でさらされてしまうのが、読んでて気持ちよくってね。どこまで本当かは分からないけれど、ドキュメントって好きです。余談の余談ですが、溝口敦さんご自身もですが、先日息子さんが刺されてしまいました。

ん、すっかり外れてしまった…。新聞や電車の中吊りで「スクープ」で載ってたからチェックされた方も多いとは思いますが…。
週刊現代2009年2月7日号
週刊現代2009年2月7日号

表紙のわりにちょっと記事が浅かった。ってゆーか、ひとまず第一報って具合なんだよね、きっと。そのせいか、にわかに信じがたい。
統合されたら、「JANA」だって。名前は短く「NAL」でいいと思います。

と思ったら、かぶってた…。

「NAL」
独立行政法人航空宇宙技術研究所(NAL:National Aerospace Laboratory of Japan)

でも…。

「JANA」だってかぶるんだよなぁ。
財団法人日本航路標識協会(JANA:The Japan Aids to Navigation Association)
※航路標識に関するあらゆる事業を行う公益法人

統合したら塗装し直さなくちゃいけないし、名前変更のアナウンスをマスコミにうたなきゃいけないし、そのお金も膨大な金額になるけど、あ、それに、機材の買い付けとか見直したり、リストラなりしてコスト削減しないと意味ないけど、やるのかなぁ?  えぇぇぇ? ほんとうにぃ? 合併したら色んなことがたいへんだよなぁ。羽田と成田の1タミ2タミの分け方のまま、やるの? アライアンスとかどうなるんだ? JALの増資はなんだったんだろ? 組合どーすんだろ? やっぱりJALとANAの社員同士、温度差あると思うけどうまくやってけるのかな? って私が心配することじゃなかった…。合併の落としどころを知りたいなぁ。謎がいっぱいだ。

昨年の冬にJALでA300-600で大連に行った母親の話。搭乗者は11名。そのわずか1時間だったか30分後にANAの便も出ていたとのこと。こんなときは、後発便にお客さんをまとめたらいいのに。お客さんの少なかった方の会社がペナルティ。自社の人数分を正規料金で勝者に支払う。乗客には運賃を半額でも全額でも払い戻すとか特典をつけてあげて、ってのを規約に盛り込んではいかがでしょう? 竜子なら3時間程度なら余裕で待てるけど。全額返金なら、もっと待てるかも。全額払い戻ししたって、赤の方が多いよね…。

あ、でも…。そんなルールがまかり通ったら、
JALが11人で、ANAが20人だった場合、せっかく勝者になったのにもかかわらず、飛ばさなきゃいけないANAのほうが損をくらってしまう…もっとペナルティを多くつけなきゃいけないねぇ。

ん〜。
また、いい案を考えなきゃ。

いよいよ眠くって脱力…だから
おやすみなさい。

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子供心をくすぐる本!

言葉をうまく扱うってのは難しいですよねー。

…とかいってるとブログなんて到底出来ないので無駄に考えるのはやめときますが!
言葉だけならまだしも、人とコミュニュケーションをとるときは、かなりやっかい。相手の言葉の意味が理解できずに、少ない手がかりの中からなにかを察しようとして、とっさに出てきた印象だけでこちらが言葉にしてしまう。それが見当違いだったときには、相手はピシャリと扉を閉じてしまうんですよね。こちらの問いかけに対してどんな言葉が出てくるか気を張っているときはなおさら。懐疑の中でしか想像力が働かないもんだから、自ら選択肢を狭めて相手を追い詰めてしまって、結果ピシャリ!とやられてしまう。会社でも友達でも家族でも、こんなのを繰り返しながらコミュニケーションとってるわけだけど、このピシャリのスイッチってなんなんでしょね? 赤ん坊のかんしゃくのような、子供のぐずりごとのような…。たいがい「傷つきたくない」ってのが働くんでしょうね。竜子の場合、その術は常に懐疑ですが、人によってはこもる、凶暴になる、などいろいろあるのでしょう。相手のスイッチもわかりませんが、自分のスイッチもわかんなかったりするので、けっこうやっかいです。ただ、そんなシーンに出くわすと、大人げなかったなぁと、あとからふつふつと。ただ、大人になった証拠なのか分かんないけど、コミュニケーションの擦り合わせがうまくいかなくても、腹もたたなくなった。まぁ、なるようになるかと、気長に。それに、寝ると気持ちいいほど忘れるんです。

私が幼い時は、わかってほしいこともいっぱいあったのに、どうやって伝えたらいいか分からず、口を開いたと思ったら、ひとりでさんざん考えた挙句だもんで、突飛なことを言ってしまっているんですよね。私の親はちょっと何が言いたいんだか…謎な子だと思っていたよう。父親の場合は、「何でそんなことを言うんだ? 何が不満なんだ? そんなやつぁ〜お仕置きだ!」の独裁国家系、母親は「そんな面倒なこと考えたってしょうがないじゃない♪」のラテン系。とにかく、「あ、ダメだこりゃ」と思った瞬間、ガラガラピッシャ〜ンッっと自分でシャッターを閉めきってました。大人は判ってくれない、ばりの、暗くて寂しい幼少期を過ごしていたハズなんですが、いつの間にか…気づいたら、かなり楽天的で頑丈な大人になっていました。だから、その時のことを思い返すと、なんで昔はあんなに閉じこもってたんだろう、と不思議で不思議で仕方ないんですよねぇ。ま、ちゃんと自分でシャッターをこじ開けた良い報いですよ、ねっ。

旅客機に貨物機に戦闘機。写真に無線にダイキャストにマイラー…etc、飛行機ファンにもいろいろと種類がありますが、みなさん仲良くやってます?
竜子の会社に軍事マニアの×さんて方がいて、彼は軍用機だけでなく戦艦だの自衛隊だのなんだの、すごく知識が深く、わかりやすく噛み砕いて教えてくれるんですよ。しかも語りが面白い。いろいろと教えてもらいたいたくって、竜子が身を乗り出すとすぐにシャッター閉められちゃうんですよね…。その時は「ヤバい…地雷踏んじゃった」ってサッサと撤収しますが、家帰ってからどこに地雷が転がってたんだろ、ってちょっと考えちゃいます。とにかく、地雷だらけなんですよね。若いころに軍事趣味のことでよほど嫌なことあったのかっ?! って気になっちゃいます。…聞けないけど。あんまし内に閉じこもってないで、こっちの空気も案外おいしいよ、ってね。余計なお世話だけど教えてあげたいですよ。
それと会社にはもうひとり、「男爵」ってあだ名(本人のいないとこで)の人もいるんだけど、そのあだ名の通りスマートな立ち居振る舞いで、男爵に聞くととても親切にいろんなことを教えてくれる。ただ、めちゃくちゃ難しいままノンストップで進行していくのと、思想的なことを説くので、逆に竜子が身構えてしまってシャッターを半分ほど下ろしてしまう…なんてこともあります。そして、そのおふたりはシュミ友として意気投合されることもないのです(そもそも年代が違いますが)。男爵は航空祭に行って写真を撮ったりするのだけど、×さんは写真は撮ったりせずで、男爵いわく「×さんは机上の軍事オタク」と、むしろ相容れない空気すら感じるのです。

「ほれっ、子供じゃないんだから!」とツッコミ入れたくなりますが、人のことを笑えない竜子です。

はい。では、今日は「子供心をくすぐる」絵本の紹介です。大人になっても「子供心」ってありますよね? いや、まだ大人になりきれてない! なんてぐずりごとの多い人もいるかもしれませんが、一瞬、子供とか大人とかってのを抜きにして、わくわくしちゃう絵本です。絵本といってもポップアップブック。絵が立体的に立ち上がったり、広げたり、引っ張ったり。言葉もいらず、ただただ広げたページに広がる世界と遊ぶだけ。のぞけばのぞくほどそっちの世界へたちまちトリップです。動作を伴うから、瞬く間にトリップできちゃうのです。絵、というか写真というか…、とにかく巧妙に出来てるんですよね、もの凄く。技術的にこんなのを作るものすごいけれど、こんな風に具体的に世界を作り上げられる著者のRobert Crowtherさんに感服です。それから、どこかの人が内職、手作業でこの切り貼りをしてるんだと思うけれど(たま〜に、乾いたのりの指紋が)、この継ぎ接ぎしている人たち、どんな思いで組み立ててるのかなぁ? 一緒にトリップしてればいいんだけど!

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※写真が汚くってごめんなさい

■これが、飛行機版です。
Flight: A Pop-up Book of Aircraft (Crowther¥'s Transportation)
「Flight: A Pop-up Book of Aircraft (Crowther’s Transportation)」 Robert Crowther

■最初のページは航空の歴史から。気球が立体的に! 高いところから羽ばたく人も。
Flight: A Pop-up Book of Aircraft:航空の歴史から

■これは凄い…。B747のコックピットです。覗いてるだけで航空機関士になった気分。
Flight: A Pop-up Book of Aircraft:B747コックピット

■最後の目玉ページなんですが、空港にA380がっ! 観音開きのワイドサイズです。
Flight: A Pop-up Book of Aircraft:空港とA380

■実は同じシリーズの鉄道版もあります。
Trains: A Pop-up Railroad Book
「Trains: A Pop-up Railroad Book」 Robert Crowther

■地下鉄の駅構内。全部紹介できないのが残念ですが、ペラッとめくると階段を上り下りする人々が。
Trains: A Pop-up Railroad Book:Robert Crowtherの電車版

■揃えてしまいました。同じシリーズの船版です。
Ships: A Pop-up Book
「Ships: A Pop-up Book」 Robert Crowther

■楽しすぎる…。真ん中にそびえるのは貨物タンカーです。
Ships: A Pop-up Book:Robert Crowtherの船版

飛行機とホスピタリティ

消費者、消費者、国民のほとんどが消費者なわけですが、お金を払うことに、対価以上のものを求めるのってなんなんだろう。その昔、ドライブスルーで買ったコーヒーを、股にはさんでこぼしてやけどした、ってなマクドナルドのホットコーヒー事件が騒がれて、当時は「消費者ってそんなに偉いのかいっ!」ってミラクルな訴訟大国・アメリカに、日本中が驚愕したもんだけれど(実際には、何億もゲットしたというのは間違っているらしいのだけど)、「常識的に考えてそりゃないだろう」ってのが、日本の素晴らしい文化だったはずなのに、「常識的に考えて」っていう感覚が最近鈍ってんじゃないかって思うことがしばしばあるんです。「常識」ってひとことで言っても、年代ごとの常識、性差の常識、ビジネスの常識、業界の常識、って各所に常識とされるもんがあるから、常識の線引きって難しい。けれど最低限、人と接するときの気遣いってのは、どこにでも共通する一般な常識だと思う。

たとえば機内。そりゃぁ、昔は海外旅行が高嶺の花で、航空運賃がとてもとても高価だったことは私でも知ってます。夢や希望を胸にいっっぱい詰め込んで飛び立った人や、中には、何年もお金を貯めて念願の渡航を果たした人、海外に行ければ何の職種でも!と就職した人、当時は人生で何度とない経験と思って搭乗された人も多かったのでしょう。高額な運賃の穴を埋めるべく、それぞれの素晴らしい思い出の1コマに花を添えようと、スチュワーデスさんもめいっぱいのおもてなしをしてくれたのだと思います。そこでのエピソードが語り継がれてきたわけです。でも時代は変わって、今やパック旅行やツアー、格安運賃にバーゲンチケット、さらには株主でなくてもネットや街角ショップでも何故か手に入っちゃうばらまき株主優待券…、と価格も相応に、飛行機はただの交通手段となりました。地球が小さくなったのか、世界が広くなったのか、分っかんないけど、覚悟を決めればそれなりにどこにでも行けちゃう、ただの交通手段(もちろん、われわれにとってはそれだけじゃないですが!)。そんなご時世、な・の・に! なんで機内で交通手段以上のものを求めるのでしょう、かっ??? 電車で、船で、新幹線で、同じことをしているとは到底思えません…。新幹線の物売りのおねいさん(グリーンアテンダントでしたっけ?)が多少無愛想でも文句言わないでしょう? 新幹線も電車も定刻発車だしたとえ自分が遅れても文句のつけようはない。新幹線で東京-大阪間を何度往復したって「エリート会員」なるステータスが発行されるわけじゃなし、そもそもマイレージサービスがあるわけでもなく。比較しちゃうと、むしろ新幹線の方が横柄な気がしてならない。

客室乗務員さんの書いたエッセイなんかを読んでいると、ハッキリ言って、どれもほとんど同じようなエピソードばかりです。「こんな迷惑な客に遭遇した」や「○○で冷や汗かいた」って失敗談や奮闘記、お決まりは「あの有名人はこんなだった」「ファーストクラスのお客さんは云々」。そして、なにかっていちゃぁ「客室常務員は保安要員です!」と。そして、「こんな心温まるエピソードも」なんてのは欠かさず入っていて、女性のCAさんのエッセイだとこれらに加え、「アレ買った、コレがお得」(最近は少ないのかな)のほか、恵まれてる系でも不運系でも「パイロットとの関係」や「合コン事情」といった類いのエピソードも。それから「こんなイメージがあるかと思いますが」っていう、ちょいとナルシスト入った方もの。ま、そりゃぁ、愚痴もこぼしたくなるよなぁ〜、語りたくなるよなぁ〜、反撃したくなるよなぁ〜、って思います。

いずれにしても乗客となる私たちのほうも、時代錯誤というか…。もう飛行機は利用者にとっては交通機関レベルにまでなったのに、頭の中では夢がたくさん詰まった旅のサービス時代をどこかで引きずったまま、というか…。そんなのがあるのかもしれませんね。CAさんのエッセイでいうところの迷惑な客というのも、他の交通と比べるて「あれもこれもやってもらう権利がある?!」というボーダレスな人のことを言っているんだと思いますが、それって機内に限った話ではないですよね。一流といわれるホテルやレストランで、デパートの格式のあるフロアで、ブランドショップで…。きっとキリないですよね!

でもさ、何より感じ悪いのは昔の芸能界バブルの頃に活躍してた芸能人。芸能人が過去にあったこんな話、として「飛行機待たせちゃった」とか「スチュワーデスに文句言ってやった」とかテレビで悪びれることなく、どころか自慢げに! 言ってたり…。「こっちはお金払ってるんだから」という態度があからさまだと嫌われてしまうよ! 世の中は、それぞれの労働力と資本でまわってるんだ。お金に所有権を主張したって手放せば誰かのものになって、やがてめぐりめぐって自分のところをかすめていっての繰り返しなんだから、イチイチ手元のお金に意義を持たせんなよ、って思う。

外資系エアラインのグランドスタッフ内緒話 (えい文庫 182)
「外資系エアラインのグランドスタッフ内緒話」 デイブ大空

この方の本を読んでいて、そんなこと考えてカーーッとこみ上げてきました。
実のところ、航空関係者(ってゆーか、客室乗務員)の「内緒話」系は、お腹いっぱい! と思っていたのですが、外資系エアラインの「グランドスタッフ」のというところに惹かれて購入。饒舌な客室乗務員さんのはよく見かけるけれど、地上職員の方のエッセイって、けっこう少ないんだよね…。出てくるのはやっぱり「こんな困った客」のエピソードが多いけれど、「おいおい、こっち(接客する方)は人間なんだぜ!」って気概をひときわ感じる、骨のある話で面白かった。「骨のある」ってのは、CAさんだと書けない話が盛り込まれているところ。読んでいる方も、「本音」を味わえて、胸がスーッとした。これがCAさんの話になると、「内緒話のはず」なのに、なかなか本音とは思えないきれいごと的なしめくくり方で終わっちゃうものが多いように思うので。

JALでもANAでもない外資(アメリカ)の航空会社勤務の著者のデイブ大空さんですが、以前はホテルにお勤めだったらしく、サクッと読めるのに、そのエピソードから、サービスだとかホスピタリティだとか、人と人の関係について思うことが多かった。

リッツカールトンのホスピタリティってのが話題になったように、「おもてなしの心」だとかってのがこれまで以上に根付いた中で生活しているけど、そういうのって本当は人の気持ちの裁量だと思う。リッツカールトンだとか、コンラッドだとか、帝国ホテルだとか。そういうところは、ホスピタリティ勝負って感じだけど、それは割高な宿泊料で泊まる人への心遣い。で、それも会社や店舗の提供するサービスのひとつなんだからあったり前! と思ってる人は、仮に心のこもったおもてなしを受けても、それと気づかないわけで、ありがたさを味わえないんだろうな〜、と思う。逆にもったいないと思うなぁ…。

この本、読んでいて気持ちよかったよ。満足!

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「空飛ぶ機械に賭けた男たち」

羽田空港に着くと第1ターミナルに車を止めて、本屋へ行って良さげな本を物色して、スタバでラテを買って、それから連結している動く歩道を通って、第2ターミナルのデッキでラテをすすりながらホッとひと息。帰りももっかい動く歩道を通って、本屋へ行って今度は物色した本を買って、車用にまたスラバでラテを買って、必要なら地元の駅ビルのようにお金を下ろしたり雑貨なんかも調達して帰る。

スタバってのは中毒患者が多いけれど、私もそのひとりで、1日でもスタバのラテを抜くと、ちょっと落ち着きがなくなる。エスプレッソというのはコクが濃厚な割に、含まれるカフェインはアメリカンのようなドリップコーヒーと比べると少ない(豆にもよるけど一説には半分程度だとか)らしい。というのも、豆を炒る際にカフェインの一部が揮発してしまうらしく、エスプレッソローストというのは普通の豆よりも深煎り(煎り時間が長い)なので、その分カフェインも出てしまっている、というのと、ドリップ方式では時間をかけて抽出する一方でエスプレッソは蒸気圧で短時間に抽出するので、カフェインが漏れ出る量も少ないのだとか。それが本当だとすると、こんな風にスタバラテ依存になるということは、カフェイン以外の何かが入っている、ということになる。その証拠に、3ヶ月ほど検証の意味も込めてほぼ毎朝TULLY’S COFFEEのラテを飲んだけれど、夕方になるとどうしてもスタバのラテを欲し、往復30分をかけて最寄りのスタバまで出かけてしまう、の繰り返し。TULLY’S COFFEEのラテは美味しいとは思うけれど、中毒にはならなかった。それに、2年前まではただのスタバのラテでも良かったのに今では1ショット追加しないと満足できない体になってしまった。それから「今日…飲んでないな」となると、たちまち仕事の集中力が落ちる(←実は「飲んでない」と思った時点で集中力は切れてるのだけど)。昨年の10月頃だったか、第1ターミナルにilly(イタリアのエスプレッソメーカー)が出来ていて、もちろん美味しいのだけれど飲んだ後には「やっぱりスタバのラテっておいしいな」と言ってたりする。

休日がとれて、家でまったりしてるときでさえ欲する衝動に駆られ、駅周辺にないので車を走らせショッピングモールに出向いたり、以前は休日の深夜なんかでもわざわざ六本木だとか渋谷だとか、深夜まで開いているスタバに往復1時間もかけて行かなくちゃいけなかったり、この衝動と行動は喫煙者のニコチン中毒のそれとまるで同じ。だからエスプレッソマシンを買って、スタバの豆を買って常備し、休日でも対応できるようにしているけれど、買ってから1週間もすれば豆の香りも薄くなってしまい、似たようなものは飲めるけれど、あのひとくち目の喉ごしを再現することは難しく、結局またスタバに行くのがオチだ。しかもスタバではNAKAZAWAっていう業務用の牛乳でラテを作ってるんだけど、そのNAKAZAWAってのが厄介で牛乳は小売りをしていない…。カフェインが原因じゃないとすると、牛乳、って線も考えられる。だけれど海外へ行ってもスタバでラテをすすった途端ホッとした気分になるのだから、NAKAZAWAブランドの牛乳にではなく、やっぱりスタバの豆に秘密のなんかがあるんだと思う。自分でもほとほとやんなってしまう。なによりわざわざこんなくだらないことをいちいちココで書いてるのも、その中毒成分の恐ろしさなんだと思う。この「スタバのラテに何かが入ってる」説は私の周りでは有名で、このワンテーマで友人のえっちゃんと朝まで話し込んだりもした。

やっぱりスタバのラテにはなんかが入っていて、それは今の科学ではまだ発見されていないだけの物質なんだ。これが結論。こうなってくると、「おいしい」が本当に味覚として「おいしい」なのかも疑問で、なんかの物質が、アドレナリンを刺激しちゃってただの中毒状態なんじゃないかって思うときがある。ただ、「おいしい」って感覚自体、なんかの快楽神経なんだけど…。脳みその快楽神経を刺激すると、次ももっと欲しい、継続して欲しい、ってなっていくようだ。何年か先にはショットを追加する数も1つから2つに変わって、そのまた数年後には3つに変わってるかもしれない。

飛行機や空が「好き」っていう沸々としていた好奇心が爆発するように、たとえばレジストリを集めて飛行機の写真を撮ったり、航空無線をはじめたり、スカイスポーツを楽しんだり、ブログを始めたり…、それぞれの形で趣味の道に進んでるわけだけど、この「没頭する」ってのがまた「中毒」に近いものがある。「没頭」の先には何かしらの「快楽」ってご褒美が与えられてるわけで。なんかの拍子に目覚めてから突き進んでいくまでの過程で、その度快楽神経を刺激され、アドレナリンをもっかい出すように脳みそに指令されて、どういうわけだか没頭しちゃうんだと思うけれど、そんな風に勝手に指令する貪欲な「脳みそ」ってちょっと気味が悪い。

昔の人が鳥を見て、「自分も飛びたい」って思った。そのうち「飛べる」って思った。羽を体に取り付けてみた。高いところから飛び降りてみた。気球で空を飛んでみた。鳥をヒントにはばたき装置を作ってみた。空で舵をとりたいと思った。動力装置を積んで空を飛んでみた。

好奇心を満たすためになんかに没頭して、実現させ、快楽物質が脳に伝達されて充足感を得る、の繰り返し。こんな風に誰か個人の頭ん中で内向きに起こってることが、どういうわけだかよそ様とつながり、引き継がれ、積み重なって、産業も文化も地域も発展していく。個人の脳みその中で起こってることが他人よって上書きされながら、確実により高度なものを生み出してきたのだから、好奇心って、人の頭って、ほんと計り知れない。
また生まれ変わったら女に生まれたいと思うけれど、今度は立派なエンジニアとして生きたいなぁ。

紀元前1000年頃のバビロニアには、既に人の背中に羽が生えている彫刻があった。古代ローマの神の姿からコンコルドの開発まで。人間が「飛ぶ」ことを崇め夢見た時代より、飛ばせることを実現させるまでの歴史を、時代背景を考察しながら、どんな過程でどのような形状のものが生まれ、次なる発展につながっていったのか、ということを追った秀逸の書です。「飛行機」でなく「空飛ぶ機械」というタイトルなのは、その昔の概念に「飛行機」なるものがなかったってことなんだけど、「飛行機」に至るまでの流れがとても面白かったです。この本、航空の歴史を解説していながらも、人間の思考回路の変遷をも感じられ、とってもお気に入りの本です。

空飛ぶ機械に賭けた男たち―写真で見る航空の歴史
「空飛ぶ機械に賭けた男たち―写真で見る航空の歴史」 アレン・アンドルーズ著 河野 健一訳

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突然「飛行機」に目覚めたら読む本!

突然ですが。竜子はいくつか理由があって、段階的に飛行機が好きになっていきました。

(1)人の送迎で幼い頃によく成田空港に行ってたこと。
(2)市川市上空が航空路になってること
(3)よく空を飛んでたこと
(4)もういっこは今は内緒

これがきっかけ。
成田空港へ行っていたのは地方に住む親戚やそのお客様を送迎しに、成田空港に行ってたというのは過去に書いので省略しますが、舶来のお土産とセットだったのでワクワクが大きかったのです。これは本当に小さい頃。
で、次。これは小学生の頃。市川市で生まれ育ったせいか見上げるとどこかに飛行機があって、友だちもいなかったし、先生にも学校に馴染めなかったせいか、授業中でも休み時間中でもまどろむように空を見上げては上空を通り過ぎる飛行機の航空会社を当てっこする、ってのがお決まりの遊びだった。当時、だれかのお下がりだかなんだか知らないけど、航空会社のマークが乗ってる絵本のようなおもちゃがあったんですよね…。プラスチックのレバーを引くと、航空会社の名前が出てくる、っていう。でもって、世界の国旗とかとも差し替えができるの。あと、カラー写真で構成されたのりもの図鑑みたいなの。どうも私と妹は相当視力が良かったみたいで、私は機会がなかったので計ったことはないのだけれど、妹はサンコンさん並、もしくは上。私も視力が落ちて不安で不安で目医者さんで計っても何故か2.0はクリア、みたいな…。なぜだかわかんないけれど。
それで、覚えている航空会社のマークと頭で照らし合わせながら、当てっこ。当てっこ、っていうと誰かと遊んでいるような雰囲気だけれど、自分で問い、自分で答え、自分で「正解!」ってキバる独り遊び。ひとりだもんで、喋るわけでも動きがあるわけでもなく、…当時から相当な暗さです。目が良いとはいえ、もちろん航空会社のマークが丸ごとみえるわけじゃありません。ヒントは尾翼と後部ボディ。色がぼんやりと、それから白いボディとの配分、その程度です。見えるのは主に羽田からの国内線と僅かな国際線程度。天気が良いからって正解率が高まるわけじゃないのがミソ。雲りのときの方が高度も低く、ずいぶん大きく見えてバッチリ正解! なんですが…当然雲も厚く低く広がっているわけで、反射するような音・音・音の中から辛抱強く本当の音の出元を探し当て、雲と雲の切れ目からひょっこりと機体をあらわすのをひたすら待つのです。誰に言うわけでもない、誰に褒められるでもない、ひたすらひとり。なんだかそれでずいぶん知った気になっていました。
もういっこの理由は内緒。だけど具体的にパイロットになりたいなぁ〜、なんて思うようになった出来事。とはいえ、漠然と自由闊達な想像力で、ジャンボ! ジャンボ! みたいな。まぁ〜、子供が文集で夢を書く程度のもん。

この4つの理由は小学生までの、いわば、飛行機が好きになった「きっかけ」。きっかけが好奇心に変わり、現実にかぶせると目標になる。具体的にいうと、竜子の場合は中学生の頃に、パイロットになりたいなぁ、と思った。でももう一方で、別なことに興味を持ちはじめた。で、結局そっちを選んでみた。ありきたりで些細だけれど、人のアドバイスがあったから。でもって、そっちの大学を目指したけど、思いっきり滑った! 先月の日記で「受験の日の朝、駅前で鳩にフンをかけられたことがある」って話を書いたことあるけど、それ(笑)。 半年ほどな〜んもしないでふてくされたまんま生活してたら、試験後には「”ウン”が着いたんだからゼッタイ受かるわよ♪」なんて満面の笑みで言ってた母が、「いい加減にしろ」ってな具合に、今度は神妙な面持ちで「ヘリの操縦士の学校行く? それとも浪人する?」って言って、ひと通りパンフレットなんかを揃えてくれてた。何を思ってふてくされてたのか、今じゃてんで思い出せないけれど、そんとき母に言ったのは「趣味でも空は飛べるけど、趣味じゃその学校に行けないから浪人する」って、わりと簡単にスラスラと、っていうか一瞬で答えが出た。結局、またもやそこは滑っちゃって、別の大学行って、知らない土地で生活して、想定もしなかった業界で、これっぽっちも期待しなかった職業に就いて、思いもしないサラリーマン生活を送ってるわけだけれど、それでもずっと一貫して「趣味で空を飛ぶ」と言い続けながら、やっぱりまだ趣味でも空を飛んでいない。

そして。飛ぶ飛ばないとは別に、具体的に「飛行機」ってモノの興味に変わるのは、社会人になってから。「そういやぁ〜」みたいな感じでじわじわじわじわ熱気を帯びてくるんだよね。月刊エアラインを毎月読んだだけで飛行機マニアな気分になり、自由気侭な小遣いで出掛けてみたり。そのうち1本の道筋ができるように趣味に変わる。すると機体なんかにも具体的に興味を持ったり、空想にかられたり、人に語ったり。にわか趣味でも人に語りだすとアッという間に趣味然としてきて(思い込み)、ブログなんかもはじめてみたりと調子にノッてしまったりする(ゴメンナサイ)。

みなさんはどんなことがきっかけで、飛行機に興味を持ち、好きになり、このブログを見に来てくれたんでしょうか…? 人のきっかけが知りたくなる今日この頃です。

まぁ、なんしか、みんながそれぞれの道を通りながら、飛行機の趣味に辿り着いてると思いますが、昨日今日なんとなく興味を持ちはじめた方に是非お薦めしたい本を。一通りのことがな〜んとなく、楽しく分かるのを。
ハッピーフライトで目覚めた方もそうじゃない方も、とにかくなんとなくの方も、たまたま検索で引っかかっていらっしゃった方も。

基礎中の基礎が分かる定番書。とにかくわかりやすく、図版も解説も情報に無駄がない必携のテキスト。飛行機はもちろん空港設備や航空無線も網羅しています。一気に記憶するのは大変だけれど、どっかひとつでも興味を持ったところがあるとすると、この1冊があれば広がる、つながる。これだけでも充分。
航空知識のABC―エアラインファンのためのおもしろ情報百科 (イカロスMOOK)
「航空知識のABC―エアラインファンのためのおもしろ情報百科 」 (月刊エアライン編集部)

月刊誌のような最新動向もザッとわかり、業界ひと通りのことが理解できる1冊。ひとつの内容が雑誌の特集企画よりもボリュームがある一方で、書籍のような面倒さや堅さがないのが入りやすいと思う。ビジュアル豊富でとにかく楽しい大人の絵本。2008年末に出た、わりと最近の別冊ムックです。
The航空機―最新旅客機のしくみや空港・航空路の不思議がわかる!! (別冊ベストカー)
「The航空機―最新旅客機のしくみや空港・航空路の不思議がわかる!! (別冊ベストカー)」 (三推社/講談社)

「旅客機」の機材自体に興味があるなら、この本から始めるのがわかりやすくて良いと思う。写真も豊富だし、時系列に並んでいて、なにより派生系の前後関係がとても親切。簡潔な説明なのに、押さえておきたいポイントが明確で好き。機材の紹介をする本は山ほどあれど、「機材の見分け方のコツ」って視点をを織り込んでくれているのが、ファン養成のための気遣いのようでありがく嬉しい1冊。
日本の旅客機クロニクル―飛行艇からボーイング787まで (のりもの選書)
「日本の旅客機クロニクル―飛行艇からボーイング787まで (のりもの選書)」 帆足 孝治・阿施 光南

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「転進 瀬島龍三の『遺言』」

はっ? なんで飛行機ダイスキのブログで瀬島龍三? って感じですが、唐突に戦争の話を持ってくるためにじゃありませんので、念のため。「沈まぬ太陽」→山崎豊子→「不毛地帯」→壱岐正→瀬島龍三、という連想ゲーム並みのセレクトですが、なんだか刺々しくいきたい気分なんで、今日はコレ。

転進 瀬島龍三の「遺言」
「転進瀬島龍三の『遺言』」新井 喜美夫

さて。ご存知の方も多いとは思いますが、この瀬島龍三が誰かっていうと、「不毛地帯」の主人公・壱岐正のモデルとされている人です。それから「沈まぬ太陽」でも龍崎一清として利根川総理(中曽根元総理がモデル)の影のブレーンとして登場していました。陸軍幼年学校、陸軍士官学校、陸軍大学校を経て大本営参謀に、そして戦争を経てシベリアに11年抑留されることに。その間、東京裁判においても証言台に立つなど陸軍と重要な関わりを持っていたとされ、「不毛地帯」にあるシベリア抑留時代のエピソードについては、賛否や事実関係について大きく意見が分かれ、その辺りについて記述された本も本人の著書の他にも多くある。シベリアに戻ってきてからは、「伊藤忠商事」に入社し、航空機部次長から部長へ、取締役本部長、常務、専務、副社長、副会長、会長、と短期間で登り続けることになる。伊藤忠商事ではFX戦闘機の受注合戦やオイル開発で大本営参謀時代の組織力を生かし、繊維商社だった伊藤忠を総合商社へ導いた立役者だ。そして、その後もさまざまなシーンでその頭脳と手腕を買われ、「不毛地帯」に限らず、「日本の黒幕」(←昭和の黒幕って面白い!)みたいな本にも登場してたりしてお偉方の中で大物だったことだけは間違いなさそうだ。

この本は、夏に本屋でたくさん並んでいたのですが、どうも「遺言」というタイトルが胡散臭い気がしてそのときは食指が動かず、1ヶ月くらい買うのを迷っていた。それにもう、なんというかまえがきからしてなんだか…なんだかなぁ…って感じなんです。以下、引用。

瀬島の家族を除いては、私ほど膝を交えて、話をした人間はいないのではないかと思う。ひょんなきっかけから瀬島と私は約5年の間、隣り合わせに事務所を持ち、少なくとも500回近くにわたって話す機会を得た。瀬島は生前ほとんど真実を語らずに逝ったといわれている。数冊ある瀬島の著書も淡々と事実を記しているだけで、肝心なことについては触れていないように感じる。日々接しているうちに私が感じたのも、瀬島は「黙秘権」を使っているのではないかという感触だった。こちらの問いかけには応じるが、問題の核心に触れると黙り込む。あるいは、「よくわからない」「知らない」と明言を避ける。彼にとって都合の悪いと思われる話はことごとくそらされた。

転進 瀬島龍三の『遺言』」新井 喜美夫著(講談社)まえがき

これに続く文章を要約すると、瀬島龍三の実直さを認め、決して嘘をつかない性格であったことを把握し、瀬島龍三のホンネを引き出すテクニックを身につけ、「ご存知ですよね?」と投げかけるとプライドの高い瀬島龍三は「知らない」とはいわず、「もちろん知っていますけどねぇ」と必ず応じるとし、それを突破口にうまく誘導すると、用心しながらも戦争の真実に触れる、という感触を得たことが著者の言葉としてある。

瀬島龍三という人に興味を持っている人にとって、それが好意的でも好意的でなかったにしても、瀬島龍三が「遺言」として本を残すようなキャラクターのイメージがないから、この著者とどんな間柄だったのかとても気になる。それが晩年の5年間の会話だけで「私ほど膝を交えて」と言っちゃうセンスと、年月はともかくとして、例え仲が良かったにしても、話した機会を「500回近く」とカウントしていたことにガックリし、「黙秘権」という表現を使ってしまうような一方通行な関係性に期待が持てない上、「プライドの高い瀬島龍三は」とか自尊心を指摘され、「テクニック」で「うまく誘導すると」なんて並べられると…、刑事の尋問かっ! ってタカ&トシ並みのノリでペシッとツッコミを入れたくなる。えと、べつに竜子は「不毛地帯」の瀬島象を盲信なんかしていません。むしろ、黒幕、的なダーティなイメージがあったりするくらいです。それでも思うのは、亡くなった人についてああだこうだ言うのは構わないのですが、竜子なら生前親しかったはずの人にプライドだなんだ、友人間ならともかく公の場で言われるのだけは、勘弁、ってこと。

著者の新井喜美夫さん、この方も立派な方です。東急グループの帝王・五島昇にスカウトされ、東急エージェンシーに入社後に社長、会長を務めるなど、五島氏のブレーンとしてだけでなく、行政にも携わり、著書も多いです。両氏とも五島氏の口利きでキャピトル東急ホテルの続き部屋を事務所としてあてがわれ、おそらくはこの方も日本の歴史にも関与されたのだと思うのですが、そんな立派な方でも全編にわたって瀬島龍三の名前を「拝借している」感が否めないのは、事務所での生活において、いちいち瀬島龍三の食の好みを観察していたり、行動や言動についてもひとつひとつ注意を払ってリサーチしていた風なのがどうも気になってしょうがないんだ。しかも、そのリサーチぶりが個人的な感情に思えて仕方がない。なんの執念だか計りかねるけど、恩賜の銀時計や宝刀を大切にし勲章を受けた瀬島龍三の感性が分からない、というのを自分は叙勲を断ったということで対比させて解説しているつもりなのかもしれないけれど、勲章に喜びを得る感性も、勲章を断わる感性も、勲章を断ったことを人にいう喜びも、ただの価値観の違いってもんで、どれも似たり寄ったりの感性だってことだ。

それから、お互いが腹を割って話した形跡がみえない。この方の本人談でしかなく結局はどれも密室でのこと。なのにこんな風にあれこれ私生活を描写され、私的に解釈されおまけに知らない人にまで公表されてしまったら「あ、仲良かったんじゃなかったっけ…」って人間不信に陥ります。っていうか、死んでからなら成仏できません。もちろんこれは、それだけの仲だったら、という仮説です。納得できるとするなら、そもそも腹なんか割っていない間柄だった、上辺でしか喋っていなかった、となれば何言われても一向に構いません。それに、本当に親しい間柄で本当に「遺言」として託すような仲だったら、竜子だったらその遺言、墓場まで持って行く。とかいって先日、デヴィ夫人が飯島愛の死について語ったとき、墓場まで持ってくハズだったカイヤの浮気話を漏らしてましたが、そんな油断は竜子にもあるかも知れないけれど(笑) それにしても…あくまで雑談レベルだなぁ。

ただ! この本、それなりに楽しめた。すぐ読み終えちゃうし、気楽な感じで。それなら文庫で読みたかったですね。新井喜美夫さん自身が戦争の事実関係に造詣が深く、その解説もまた秀逸。瀬島龍三とのエピソードは、かなり少なく、東条英機はもとより、坂本龍馬などなど史実関係のもがとても多い。また、著者が集めた資料と解釈を飲み込むにも、肖像写真もふんだんに挿入されていて、親しみやすく読めてしまう。史実のものは、解釈がたくさんあるだけに、そこに書いてあることのみを鵜呑みにできないけれど、竜子でも分かるように噛み砕いて説明してくれていて、「へぇ」がいっぱいあったこと、平易に解説していたことがなにより。また、こういう政財界での人脈がある人だからこそ、生きた話を目撃者として語れるのも事実。それだけに、もう少し客観的に瀬島龍三と切り離すとか、私的考察ならまだしも個人的な感情と思われがちな箇所は、一切排除してしまえばよかったのに!!! と思えてしょうがない。そしたら買わない人がいっぱいなんだろうけれど。竜子も買わない。まぁ、要はタイトルで重要だってことですね。いえ、タイトルがなんだか違うってのは、まえがきで何となく気づいてましたが。
長々とすいません、それだけのことです。それだけ!

それはそうと、これまで何度も話が持ち上がっちゃぁ消えてしまう「沈まぬ太陽」がいよいよ渡辺謙主演でクランクインするそうです。なんか何度もそんな話は聴いてたけれど、自然にいつの間にか立ち消えてたんで、記憶の外に行ってました。航空モノ(←飛行機シーンはないですが)、キテますねぇ…。渡辺謙が主演ってことは、恩地元やるってこと? どう考えても行天四郎って雰囲気なんだけれど…。んー、わかんないけれど、ハリウッド俳優はそこを見せてくれるのでしょうね。どうなるんだか。

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「飛行機100年」

まえに「雲の世界」って本を少しだけ紹介したのですが、その本に中国上空の写真が載っています。ネパールの山も。しかも空撮。だから「機長席II〜ヒマラヤ飛行〜」の情景を浮かべるのに持ってこいの1冊なのです。ぜひ機会があったらご覧になってください。
というわけで今日は同じ著者さんが執筆された「飛行機100年」っていう、ぶっきらぼうなタイトルの本を紹介します。

雲の世界
「雲の世界」
山田 圭一,菊地 勝弘

飛行機100年―カラー写真でつづる名機たち
「飛行機100年」
山田 圭一

世の中いろんな本がありますが、タイトルひとつとっても個性がありますよね…。例えば、有名どころでいうと「坂の上の雲」や「蹴りたい背中」のようにコ洒落た感じのタイトル。こういうのは、読んでみてはじめて「おっ」とやさしいパンチを喰らう、文学系のタイトル。でもって最近本屋に行くと目眩がするほど流行ってるビジネス書。こちらは「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」とか「社長のベンツはなぜ4ドアなのか?」の「なぜ?なに?」系の好奇心を煽るタイプ。「スタバではグランデを買え!」とか「読書は1冊のノートにまとめなさい」とか、買ってもらおうとしてる人に対して何故か命令口調、というタイトルもビジネス書ならでは。スタバも読書も大好きだけれど…余計なお世話。
それから、「an・an」だとか「サライ」だとか「Hanako」「SPA!」「ターザン」、何いってんだかまるで意味が分からないけれど、なんとなく発信されるままに受け入れるしかない、「わかんないヤツはついてこなくてけっこう」という上から目線を貫くタイプ(情報誌)。まだまだ色んなジャンルはあるけれど、「かんたん」とか「図解」とか機能を盛り込むタイプもありますね…。最近紹介した「よく飛ぶ!リアル紙飛行機」も同じく機能系タイトルの仲間。はたまた最近紹介している本で例えると、「啓徳懐想」「淳さんのおおぞら人生、俺流」「愛は死ぬ」「男爵の愛した翼たち」…、こちらはポエム系。
そのままズバリ、のタイトルもたっくさんあります。「エアライン」に「航空情報」。はい、雑誌です。専門雑誌のほとんどはそのままのタイトルが多いのです。

単行本で言うと案外「ズバリ!」のタイトルの本て少ない気がします。「雲の世界」とか「飛行機100年」のようによく言えばシンプル、口を悪くすればぶっきらぼうなタイトル。しかも表紙ひとつとってもオシャレさを主張しない、こういう色気のない本を本屋で見つけると「どうだ!」と言われているようで、なんだか挑みたい気分になるもんです。特に飛行機関係の本とか「空」ってテーマは、オシャレな雰囲気でいくらでも味付けできてしまうからこそ。

前置きがずいぶん長くなりましたが、この「飛行機100年」って本も見た目はなんだか素っ気ないんだけれど、航空業界の100年の歴史を語る200機以上の「実機」のほとんどをご自身で撮影されたそうです。カタログのように並べそれぞれを紹介し、「大空への挑戦」「第2次世界大戦を迎えて」「ジェット機時代」「小型機」「旅客機」の5つの構成で、100年の変遷をまとめています。

リリエンタールのグライダーにはじまり、ライト兄弟、アンリファルマン、それ以降は竜子には名前も分からない飛行機が並んで、ようやくフォッカーだとか出てくるんだけど、悲しいことに、フォッカーといっても見たこともないような三葉機(「レッドバロン(赤い男爵)」のリヒトホーフェンって有名らしいのですが、その方が最後に乗ったフォッカーDr.Iっていうもの。すみません、竜子にはチンプンカンプン…)が出てきてね、かろうじて社名だけは分かるけれど、なんじゃこりゃ! って感じの飛行機ばかり。そんな知らない飛行機ばかりがこの本の半分以上を占めていて、旅客機の章に入るまで、読んでいても心細くなってしまった。そして「ダメだな、飛行機のこともっと知ろう」と懺悔しました。

竜子はなんどもなんどもこの場で「戦闘機とか軍用機には興味がないんだけれど」とか「詳しくないんだけれど」言ってきたけれど、それは興味がないと言い切った方が便利ってだけで、ホントは面倒だからだ。面倒っていうのは、軍用機に興味を持ち出したら、戦争のことも自衛隊のことも歴史のことも見なくちゃいけなくなるのがやっかいだったってことだ。だって、「B-29ってボーイングなんだよ」って得意げに言ったところで、「で、そのボーイング云々が同じでどうした?!」ってなっても竜子が困る。昭和27年生まれの母親だって知らなかったよ。「B747」を「ジャンボ」っていうってことを知ってる人は稀にいるんだけどね…。この100年の変遷を見てたら、見ぬフリをしてきたものを目の当たりにしてちょっと落ち込んできた。んー。

でもね、今まで読んだ小説とか(航空小説じゃなくってね)にちょっとだけでも登場した飛行機ってこれなんだ! という発見があってそれが嬉しかった。長い 100年のことなのですぐにってわけにはいかないだろうけれど、そういうのをつぎはぎしながら、これからゆっくりと時間をかけて知っていこうと思った。

この山田圭一さんという著者さんですが、東京大学工学部を卒業したのち、東京工大教授、筑波大学の教授を経て筑波大学の名誉教授をされているのだそう。どうりで、っていったら失礼だけどコ洒落た感じのない、直球勝負の本を執筆されるのも頷けちゃう。他の著書に「The Alps」「ヒマラヤを飛ぶ」「空撮・世界の名峰」とかって、航空写真を専門にされている(工学系の教授?と思いきや…どうして?! 本のプロフィールだけじゃ…謎)本が多い。残念ながら、こちらは未読なのだけれど、今の竜子にゃ興味津々。機会があったら見たいですねっ。

では。

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「よく飛ぶ!リアル紙飛行機」

面白い本を発見しました。工作系。
奥付では11月30日発行、ということになっていますが先々週の末には近隣の書店に並んでいました。だからもうどこにでもあるのだと思うけれど…。

よく飛ぶ!リアル紙飛行機:田畑勝徳
「よく飛ぶ!リアル紙飛行機―7機種21機が作れる! (にちぶんMOOK)」
 田畑 勝徳

紙工作の飛行機、旅客機バージョン。以前紹介した「THE PAPER AIRPLANE PILOT’S MANUAL」は洋書でしたが、こちらは過去にも工作系の本を刊行している日本文芸社から。なんと980円です!!!!!! ミシン目は入っていないので、本に下敷きをいれて、カッターで丁寧に切る必要があります。紙質もすこし薄くて柔らかいかな? のりで工作するにはその方が良いのかしら? みつけた本屋には1冊しか配本されてなかったので、まだまだ思い切って切れません…(涙の貧乏性)。

驚くことに、完成した飛行機を台座にセット出来ます!
台座はちょっと固めの厚紙で、これもまた自分で切り貼りして組み立てるのですが、ダイキャストモデルのように。しかも台座は滑走路のデザイン。

タイトルの通り、リアルなんですよ。収録機材は、A300/A380/A300ST/B727/B747/B777+オリジナル機体。この紙飛行機模型の凄いのは、なんとボディが筒状! ゆえに「リアル紙飛行機」なのです。

この飛行機模型が出来るエピソードがまた素敵。著作者の田畑勝徳(たばた・かづのり)さんの愛息子さんが幼稚園で折り紙飛行機を覚えてきたときに、色んな折り方で飛行機を作るのが家でブームになったらしいのですが、どうも息子さんの紙飛行に勝てない…。そこで実験を重ねたパパ式紙飛行機。ある折、航空会社の工場見学で見た「揚力実験」にヒントを得て、このリアル紙飛行機の開発に成功したとのこと。一見ほんわかエピソードですが、プロジェクトX並みですよ。まだ作って飛ばしてませんが(笑)

はは〜ん。わかった。だから紙が柔らかいのかっ! 作り方を見てみると…やはり普通の紙の柔らかさであることが必須のよう。ウィングレットをつけて…っと。
紙飛行機なので、エンジンの有無に関わらず飛ぶように設計されているらしいのですが、エンジンをつける場合は、空気抵抗で飛距離が落ちるのだとか。ただ、リアル飛行機が飛ぶ理由は、本物の旅客機と同じしくみで飛ぶ。だから、空港で見た旅客機の滑空と着陸を再現するのだとか! 揚力・重力・推力・抗力、この再勉強ができそうで、また面白い。

田畑勝徳さんの本職は、地理情報システム関連のプログラミング会社の代表。息子さんのためとはいえ、趣味でこんなものを発明するとは…。
↓完成イメージが確認出来ます
http://www.matzmi.com/

すごい!のは、エアバスベルーガまでも紙飛行機になっていること。
また見つけたら買わなきゃ、コレ。そして作らなきゃ話にならないか。飛ばしたい。

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ハッピーフライトバブル

本屋へ行くと…このごろ賑わってるんです。じんわりとですが、航空関係の書籍が。

これまで飛行機関係の雑誌やMook類(「月刊エアライン」や「航空ファン」、えい出版の「ミニチュア・エアライン」といった、A4変形サイズの雑誌・書籍類)なんかは、鉄道やカメラなどの男性趣味一般…本屋によってはエロ本のすぐ近くのコーナーだったりして、申し訳ない気持ちで立ち読みすることもあるわけだ。それから単行本をさらっと見て、旅行棚を見て、工学棚をチラッと見て、文庫本棚でなにかエッセイが出てないかと探す。
なんていうかね、普通の本屋(けっこう大きめの…そもそも飛行機の本が揃ってないから)で結構な時間をせせこましく動くわけです。
「鉄道」棚はあっても「航空」棚は、普通の本屋じゃなかなかないのが現実。

それがですね…「ハッピーフライト」の影響で、というか<おかげ>で「映画」棚にズラリとコーナーが出来てて、ちょとビックリした。ハッピーフライトの本に引っ張られるように、書店員さんがその他の飛行機の本を並べているのですね…。「航空知識のABC」だとか「旅客機アルバム」だとか「機長からアナウンス」だとか…、それらが色んな棚から引っ張りだされて「映画」棚に!!

ハッピーフライト関連本は、ちょとイラっと来るくらい出ています。
イラっと。

いままでみんな飛行機の本をなかなか出してくれなかったくせにぃ。
いじけてやる!

これはちょっとした飛行機バブルですぞ!

 というのは言い過ぎ?!

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CA STORY in ハッピーフライト (キネ旬ムック)
「CA STORY in ハッピーフライト」 キネマ旬報社

ハッピーフライト 創作ノート (キネ旬ムック)
「ハッピーフライト 創作ノート」 矢口史靖

ハッピーフライト
「ハッピーフライト」 矢口 史靖

ANAで知る!「ハッピーフライト」の世界
「ANAで知る!「ハッピーフライト」の世界 (イカロス・ムック)」 イカロス出版

ハッピーフライト オフィシャルガイド (日経BPムック)
「ハッピーフライト オフィシャルガイド 」 日経エンタテインメント

「啓徳懐想」

わたしがはじめて香港へ行ったのは、いまからだいたい25年ほど前。キャセイ・パシフィックで妹と母と祖母2名の女5人旅。成田空港から啓徳空港に降り立って、九龍〜マカオを回るコースだ。当時の香港はイギリス領でマカオはポルトガルだった。凄いよね、香港。繁華街を見上げれば飛行機の腹、腹、腹!! 圧巻の景色だった。
ついでに色んなこと思い出しちゃった。

マカオではドッグレースを観たのち、母と祖母の3名は当然のごとくカジノへ行くんだけれど、妹と私は、まともな日本語を話せない、しかも子供の面倒見の悪い通訳のお兄ちゃんに預けられ、すっごいつまらない時間を過ごしたことを覚えている。しかも、好青年だったそやつにお金をせびられた(←コインゲームでひとりで遊んでたっけ)。

それから、100万ドルの夜景ってやつ。なにが100万ドルなのか当時もわからなかったけれど、いまだにわかっちゃいない。夜景って、良くわかんないんだよね。その良さが。昔も今も、夜景で感動、っていうのがあんまりなくって。飛行機から観る夜の夜景はときめくけれどね。それから、派手派手な電飾の水上レストランで写真撮ったっけ、とか。当時のお土産の定番は、スライドだよね。スライドフィルムを差し込んでさ。多分水上レストランも定番食堂だっただろうから、入ってるんだと思うけど。

九龍〜マカオは食堂車でコックさんが作る料理を食べながら移動したのだけど、白いテーブルクロスがかかって真っ赤なお花が生けられたテーブルで、流れる景色を楽しみながらお皿に盛られた食事をするなんて、どこぞのお嬢さまにでもなったかの気分。勘違いもはなはだしい生意気なガキだけど、当時はアジアへ行けばどこでもそんなんだった。ホテルは美しい女性がハープを奏でるエントランスを通って、ポーターに荷物を預けチップを渡す。見渡せば白人ばかりの観光客。多分現地じゃ相当な高級ホテルだっただろうけれど、そのホテルで子供がサービスを受けて、子供が散々買い物をして「安い!」と思い、どこへ行っても「安い」としか思わない、そんな旅行。散々楽しんだけれど、子供ながらにいろんなことを思った。

けれど、いちばんの思い出は香港カーブ。着陸前に機内アナウンスがあったんだよ。「世界で5本の指に入る難しさの滑走路に侵入します」って、日本語でね。岩地に建つ高層ビルの合間を抜けて、グングン街が近づいて無事着陸。この時の胸の高鳴りとワクワクは、周りの方が私の姿を覚えてるはず。
「パ、パ、パ、パイロットってカッコいい!!!」

さて、前置きがなが〜くなっちゃいましたが、今日紹介するのは「啓徳懐想」です。
啓徳懐想 香港国際空港物語
「啓徳懐想」香港国際空港物語」 関根 寛

「啓徳」と書いてカイタックと読みます。
10年前に閉鎖された、あの有名な「啓徳空港」のエピソード集です。懐想、の名にふさわしく、とにかく情報満載、そしてその視点が面白く、旅行情報誌や航空情報誌を一気にまとめたような情報の豊富さ、集めるのもたいへんだったろうに、データがてんこ盛りです。それと、時折挿入されているコラムがめちゃくちゃおもしろいんですよね。「あ、ここでその解説するんだ!」とか。しかも、航空ファン目線。なんか、地味に飛行機ファン増やしてる気がして、好感持てます! それに思い出だけじゃないしね、みんなで乗り込んでるレポートなんかも面白い! このブログにもコメントを寄せてくださるまったりさんも寄稿されているようです。
みなさんの香港の思い出に「啓徳懐想」はいかがでしょうかっ?

「啓徳懐想」に愛の1票♪

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■1章 啓徳簡介 概要と歴史
1.啓徳空港の概要
2.啓徳空港の歴史

■2章 日常風景
1.絶景 香港への機窓から
2.到港 啓徳空港へ到着
3.博覧 KAI TAK AIRCRAFTS MUSEUM
4.探訪 空港の門前町・九龍城を歩く
5.由来 道路になった飛行機たち
6.離港 啓徳空港を出発

■3章 香港カーブ
1.世界一おもしろいステージ
2.地上から見た香港カーブ
3.機上から見た香港カーブ
4.体験記「コクピットで香港カーブ」平井伸彦

4章 最終日の記録
1.啓徳の最後の顔に会いに行く
2.7月5日に発着した千秋楽の役者たち
3.香港市民が愛した啓徳空港の素顔
4.ファイナルアプローチ

5章 啓徳は永遠に
1.7月6日の出来事-夜明けた啓徳空港
2.香港チェクラプコク空港グランドオープン
3.思い出の地・啓徳に再び立つ
4.未来の啓徳に寄せて
5.啓徳空港跡地の再開発計画
6.國泰空港飛向未来

6章 香港の恩人へ
1.出会い 飛行機少年歴22年目の衝撃
2.お気に入り 大きな大きな壁の向こうに…
3.これから 仲人さんはいなくなっても…

7章 思い出の手記
宮地洋幸/平井伸彦/小柳淳/林智和/西村大介/森山正明

「今すぐ食べたい!自衛隊ごはん」

いやぁ〜ミリメシ、奥が深いっ!
旅客機好きな竜子が自衛隊ごはんを紹介するのはどうかと思ったのですが、あまりに読みごたえがあって面白かったので、紹介しておきます。「メシ」というところに汗臭さがって、深みを感じてしまいました…。

今すぐ食べたい!自衛隊ごはん (イカロス・ムック)
「今すぐ食べたい!自衛隊ごはん」イカロス出版

自衛隊ごはんは大きく分けて4つ。

戦闘糧食I類型(缶詰型のごはんで通称「カンメシ」)

<陸・海・空、全ての自衛隊で利用。保存期間3年、非常時の給食用>
主食の白飯や赤飯に+おかず2品、が基本の組み合わせ。おかずには、まぐろの大和煮や鶏肉の野菜煮、牛肉のしぐれ煮があり、それと大切りのたくあん(もちろんこれも缶詰)を組み合わせるなどして、栄養バランスの摂れたメニューが構成される。市販の物と異なるのは、光が反射しないように、缶にうっすらと黒い反射防止のOD色(Olive Drab)が塗られている。いかにも自衛隊専用という感じ。中身の美味しさとは無縁の味気なさだけど、缶切りをあてる上面のみ塗料が食べ物の中に入らないように無塗装、細かな配慮が感じられる。

戦闘糧食II類型(レトルトパウチ型のごはんで通称「パックメシ」)

<携行性により陸自のみ利用、中でも前線で動く部隊に優先的に配給される>
パックメシの主食は白飯、チャーハン、ドライカレー、山菜ご飯、などなど。それから副菜には酢豚やまぐろステーキ、塩鮭、肉団子にハムステーキ、あげたらキリのないほどバラエティが豊か。ビーフカレーには福神漬けもパックされる徹底ぶり。こちらはフリーズドライ製法のスープやみそ汁なんかもついたりするので、ディナーとしての満足度も高そう。ただし、フリーズドライ製法のものはコストも高くつくため毎年組み合わせのやりくりに苦労されている模様。こちらもOD色塗料のパックです。

野外メシ(主に陸上自衛隊で利用される、災害時に配られることも)

レトルトパウチ食を温めたりお湯を沸かせるだけのキッチンカーもあるが、最近は「野外炊具1号」(ちなみにかまどが分離した2号も存在する)なるものがあって、設営地においても簡単な調理が可能。ただし、作業効率や食中毒防止の観点から、レトルトパックも併用されている。

駐屯地(基地メシ)

いわゆる社員食堂みたいなもの。陸自の場合は松戸駐屯地・需品学校(陸上自衛隊運営に必要な物資や隊員の衣食住、有事の際に私たちのライフラインをまかなう科)で、調理のスペシャリストが生まれ、各地の駐屯地に配置されて行くとのこと。だから松戸駐屯地の基地メシは抜群に美味しいらしい。

その他にも「救命糧食」というのがあって、これはパイロット用。パイロットは被弾や事故で不時着した際に自力で窮地を乗り切るための救命胴衣に、パラシュートが積まれているわけだけどそこにサバイバルグッズ…例えば発煙筒や信号照明弾と包帯などの救急医薬品に加え、救命糧食が3食付帯されている。1食264kcal。きな粉のような風味があって、甘みの強い落雁のようなビスケットらしい。

曜日感覚がなくならないように、毎週金曜日にカレーが食されるのは有名な話ですね。さらに潜水艦の取材のコーナーでは「カレーカレンダー」なるものが存在するらしく、「航海終了まであと30日」と数えると憂鬱になったりするので、「航海終了までカレー4回」と数えるのだそう。それから、水上艦ではプライバシーも情報も娯楽にも遮断された状況のなかで、楽しみは食事のみだから美味しく感じられる、という話もあったりしますが、実際に潜水艦では水上艦に比べてさらに閉鎖された空間ゆえ、食材にかける予算が少し高いのだとか。また、長期航海のないミサイル艇には調理室がありません。旅客機のように、ギャレイがあって、そこで冷凍のお弁当を温めて食べるとのこと。

さいごに。
我々が乗る飛行機にも「救命糧食」が航空法により積まれています。これは、航空自衛隊の救命糧食の話ではありますが、このパックを開けると1枚の紙が。

「がんばれ! 元気を出せ!
 救助は必ずやってくる!」

と激励の言葉が書いてあります。

↓ 自衛隊のみなさま、ご苦労様です
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「いますぐ食べたい! 自衛隊ごはん」
●自衛隊ごはん大図鑑
●陸海空・自衛隊ごはん入門
●突撃!自衛隊キッチン
●戦場ディナーTIME!
●戦場の栄養学
●レーション文化比較論
●日本の“軍メシ”ウンチク辞典

併せて読みたい
「不肖・宮嶋 兵士の給食・レーション 続・続ミリメシ」
不肖・宮嶋 戦場でメシ喰う!
「不肖・宮嶋 戦場でメシ喰う!」宮嶋 茂樹

いつまでも危険な宮嶋茂樹さんのミリメシ本。
報道カメラマンなのか軍事ヲタなのか、どこまで本気でどこまでおちゃらけなのか分からない、とても魅力的な男性ですね。笑いと涙なくしては読めないエッセイばかりですが、そんな宮嶋さんのミリメシ本がでました。興味ある方はぜひ。ノン飛行機ですが、私は宮島さんの本が好きです。