カテゴリー ‘ 航空・そらの音

翼をください

こんなことを書いたら、いいかげん頭がおかしいと思われるのは必至(いや、むしろ自分がいちばんそれを気にしている)だけれど、むかし「翼をください」の聴き比べをするためにiTunes Storeでいくつも「翼をください」を購入したことがある。「むかし」だなんて見栄を張っちゃったけど、つい2年前のこと…。下地島へ行ったあとのことだ。日焼けした体を冷ますにはちょうどよいチルアウトサウンドだった。しかも「翼をください」だけで曲目の順番を変えては、気分を変える。あたりまえだけど、同じ曲でも、それぞれ情景が違う。
飛んでいるのか、地上にいるのか、願っているのか、逃げ出したいのか。
それぞれドラマがあった。歌ってる人のまんま、っていったらまんまだけど。なんでこれをしようと思ったのか、いま思い出しても、バカバカし過ぎて笑っちゃう。
一応、駆け足で感想を。
※興味ある人なんていないと思うけれど、それぞれiTunes Storeで試聴できます。今はもっと種類も豊富にあります。

MIX MARKET版「翼をください」

純真な女子高生バンド(北関東の軽音楽部っぽい)?
何かに不満があるわけでもなく、ありあまったエネルギーで空を見上げている感じ。飛べればラッキー、って感じ。飛んでない。

デュークエイセス版「翼をください」

いわずと知れた男声合唱。
シベリアを渡って「ニッポンの大地」に下り立とうとしてる老サギのようだ。ドラマティックに帰ってきた感じだ。年の功、というか哀愁あっていい。

ビクター少年合唱団版「翼をください」

小学校の給食の時間に流れてたような感じ。
いたって健康的。ツバメが巣を抜けて飛び立とうとしている感じ。えさの取り方を学んだのかしら。

徳永英明版「翼をください」

哀愁ただよう歌手。
今にも死んでしまいそうなほど、苦しそうだ。つ、つらすぎて重すぎる…。なんか悩みがあるんだろうなぁ。どうせ失恋だろうけど。

新垣勉版「翼をください」

テノール歌手。オーケストラバック。
翼を勝ち取った英雄のよう。オーケストラのせいもあるけど、まるで人のいいナポレオン。まぁ、好き。

平原綾香版「翼をください」

声がいいからだね、THE歌謡曲の女王って感じ。
雨上がりの夏の空を、翼を広げて大空高く飛んでいる風景が目に浮かぶ。雨に濡れた土と草の匂いがたちこめてる。

安田祥子 & 由紀さおり版「翼をください」

NHK紅白のまんま。
翼を得たのか、それとも諦めたのかわからないけど、現実を見据えて生きていく決心が感じられた。

XCODE版「翼をください」

アゲアゲトランスっていうの?
アレンジし過ぎてよくわかんないけど、めでたし、めでたし。めでたすぎて何といったらいいのか。

以上。

なんの役にもたちませんが…

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レトロフューチャーな音楽


TAKE OFF AND LANDING」砂原良徳,サミー・カーン,ブライアン・バートン・ルイス

世代的には砂原良徳というとピンと来ない人もいるかもしれませんが、電気グルーヴだったまりんさんの作品。
電気グルーヴって、わたしの高校時代のアイドル的存在だった。
この当時はレトロフューチャーなものが流行っていて、流行りというか、今もちゃんとあるので永遠のものなかもしれないけど、音楽も街もファッションも、昔の未来志向なもの…実際には見たことのないはずの昔の空港とかなのに、体感したかのような気分にさせてくれるものがたくさんあったように思う。
このまりんさんもそういったレトロフューチャーなものをいろいろ出していて、私は好きだった。

ちょっと話はそれるけど、わたしが凄く影響を受けたのはつくば万博での体験。それは高校生になっても、今でも同じようにフラッシュバックする。
バネで揺れる(つくば万博のマスコットキャラクターの)星をあたまにつけながら、ロボットもリニアモーターカーも、バスもすごくワクワクしたし、今じゃ当たり前だけどコードレスのリモコンや電話にびっくりしたし、2000年への自分にも手紙も書いた。
(ただし、この手紙にはたったふたこと、
「あけましておめでとうございます。かがくばんぱくより」
と汚い字の走り書きがあっただけだったけど…)

刺激のないこのアルバムのサウンドが、漠然と「未来って凄いんだなぁ」と思ていた子供の頃を、心地よく懐古されてくれて、お気に入りのアルバムだ。

大人になってもディズニーランドのスペースマウンテン付近に行くと、つくば万博を思い出すのだけど、なんだろ。アメリカって感じ? このアルバムってもろに、ディズニーランドの「トゥモローランド」なんだ。

それで、まったりさんがコメントで紹介していた「THE SOUND OF ’70s」というほうのアルバムは、パンナムへのオマージュ作品らしい。
どこがパンナムかっていうのは音楽ではよくわからないのだけど(笑)、とにかくジャケットがパンナムのジャンボ。それからサウンドがアメリカって感じなんだ。


THE SOUND OF´70s」砂原良徳,ブライアン・バートン・ルイス

「アメリカって感じ」を2度も使っちゃったけど、フランスでもイギリスでもなくアメリカ。おおざっぱとかスケールが大きいとかいう意味じゃないんだけど…(感覚が説明できる大人になりたい)。

ジャケ買い、するのもわかる。でもジャケットだけじゃなくて、その冊子もパンナムのポスターがたくさんちりばめられていて、これがまた視覚的にも嬉しい。

そう、この2つのアルバム、冊子がいいんだよね。それに買ったときにもらえるおまけがまたステキで、子供がおまけ狙いでお菓子を買うような、ある意味曲なんてどうでも良い、みたいなそんな気持ちでCDを買ってました。
たった10年ほど前のことなのに、CD1枚買うのにも今より楽しみがあったなぁ〜。

amazonでも評価は高いけど、私の世代は電気グルーヴ自体にカリスマ的な人気があったから、あまり参考にしないほうが良いと思う。

では。

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航空電子

今日「航空電子」という人たちをみつけた。

「日本航空電子工業株式会社」ではなく「航空電子」だって。
男子4人のインディーズバンドらしい。

http://www.kouku-densi.com/

プロフィールには
「POP/パンク/テクノの3つの柱のサウンドを思考/指向/嗜好」
とある。POPもパンクもテクノも聴くので、興味はある。
というか、なにゆえに「航空電子」を名乗っているのか、そっちをプロフィールで教えてほしい。

そんな彼らが「AFTER BURNER」というアルバムを2008年06月25日リリースする。

アフターバーナーって、ジェットエンジンの排気にさらに燃料を噴射させて強力な推力を得る仕組みをいうのだけど、爆音でも有名なコンコルドはこれでマッハ2を出してた。このバンドのことなんてよく知らないのだけど、なんとなく勢いがありそうなので買ってみる。


「AFTER BURNER」/航空電子

な、何者? 気になる。という期待が!
まだ未発売で、予約受付という事で。なんだかよくわかんないけど、ポチッっと買っちゃった。

↓「航空電子」ってはじめてきいた!って人は…

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飛行機の音を収録する際のノウハウ

 今日は飛行機の音を録音するひとも多いと思いますので、長年の経験から収録ノウハウなどを書いてみます。

 僕は航空機の動画撮影もやりますが、飛行機の場合、撮影より録音の方が苦労が多いのです。撮影は望遠レンズが使えますが録音にはそれがありません。たしかに遠い音を拾う集音マイクはありますがノイズが多いのでレコーディングには普通使えません。ですから録音の場合、録音物にかぎりなく近づくことが最も必要なことになります。飛行機の側まで行ってそれからどのくらい離れるかを収録メーターを見ながら決めるのです。たとえば離陸の音を録音する場合の最高の場所はランウエイのすぐ側です。しかし、なかなかその場所へ入る空港の許諾は降りません。ですからランウエイに最も近い駐機場から録音するのですが、やはり距離があるので「音の芯」がぼやけてきます。その点、ビデオ撮影は楽ですね。駐機場からも望遠レンズで充分な寄りの絵がとれますから。

 以前、マニラで怖い思いをしたことがあります。マニラ空港の広報担当者にランウエイの側まで行きたいと申し出るとひとつ返事で「いいよ、飛行機にぶつからなければどこえでも行って良いよ」と言います。僕はチップという鼻薬が効いたと思い喜び勇んでランウエイの側の草むらに腰を下ろし3時間、いろんな飛行機の離発着音を収録しました。ふと気がつくと空港のスタッフ達は草むらの彼方、タクシーウエイの端に車を止めて待っているのです。録音が終わって草むらを超えタクシーウエイを渡って彼らの所へ戻るとみんなで「何もなかったか?」と心配そうに聞きます。録音がうまくいったお礼を言うと彼らが言います「実はランウエイサイドの草むらには毒蛇がたくさんいるので誰も近づかないんだよ。おまえはラッキーだった」。オランダのスキポール空港ではランウエイサイドの草むらにもぐらと野ウサギがいて彼らと長い時間草むらに座って音をとったこともあります。

 要は離陸着陸音の録音は便数が少ない地方の空港の方がよいのです。僕ら専門家がいい音、わるい音の基準にしているのは、離陸してその残音が長く尾を引くように消えていく録音が出来たかどうかです。めったに録音できませんね、こんな音は。なぜならせっかく離陸まではいい音がとれたのに後のタクシーウエイで別の飛行機の走行音が聞こえ、離陸した飛行機の残音が消される場合が多いので。それからランウエイは風がありますから、僕は風防をつけたコンデンサーマイクを使っています。エンジンスタートの録音は飛行機の側ですから、風防なしでダイナミックマイクが良いと思います。

結構、難しいのは空港アナウンスの録音です。出発ロビーの天井が高いと周辺のがやがやした雑音もいっしょに拾いますので、なかなかクリアーにアナウンスが録音できません。そういう場合は最高の場所は空港のトイレの中です。天井が低く狭いのでアナウンスはクリアーに拾えます。パリ・シャルルドゴール空港などは僕はほとんどトイレで録音します。

 ロビーで録音する場合は手荷物用の手押し車にテープレコーダーとマイクを入れて、その上をシャツで覆い、比較的天井の低い場所に手押し車ごと放っておく、そして僕は少し離れた場所でいつも本を読んでいます。周囲のひとに気づかれずに楽に音が拾えますよ。
トイレの中といえば、客室でスッチーのアナウンスを録音するときもトイレがいちばん。トイレにテープレコーダーとマイクを入れて便器に座って本を読むといいですよ。

 ながくなりました。次回はコックピットの中の録音方法について書きましょう。
では又。

武田一男

【武田一男さんプロフィール】映像ディレクター・音楽ディレクター・航空サウンドディレクター。
著作には「機長席」(朝日ソノラマ)、「台風飛行」(朝日ソノラマ)、「ラストフライト」(愛育社)などの航空ドキュメンタリーの著作をはじめ、雲の写真集「成層圏飛行」などがある。

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