Peach就航、初便搭乗記!
約数か月ぶりに復活した突撃特派員のMattariです! (笑)
人間面白いもので、一時期ハマっていたものでもパッと興味がなくなるものもある。それは初便搭乗などと言ったイベント色の強い飛行機搭乗である。まあここ数年はネット情報で初便情報も得やすくなり如何に早くクリックして予約を取れるかが、勝負といった感もあり、あまりにも早い者勝ちという風潮に好かないのもある。でもさすがに今回は食指が動いた。幸い年休も取れたこともあり、初の本格的日の丸LCC(格安航空会社)であるピーチ・アビエーションに乗れるわけだから。恐らくエアドゥの就航初便以来ではないだろうか。
今回は予約殺到というわけでもなく、予約受付開始の1月5日から既に一週間を過ぎているにもかかわらず、希望する窓側の座席も残っていてあっけなく予約が取れたので、ちょっと拍子抜けした。往復で約24000円程度と大手の片道航空券半値に近くて安い。
かくして、私は3月1日会社発足初の営業便となる関空〜新千歳間のMM/APJ101便の乗客となったわけである。
3月1日早朝5時半過ぎに関西空港ターミナルへ着く。
エアロプラザへ向かう途中で某局のカメラクルーにインタビュ-されコメントを求められる。ただこれはどうもカットされたようだ(笑)。いやはやチェックイン場所のエアロプラザは、こんなに朝早いのに報道陣で埋め尽くされ、短めながらもセレモニーもあったけ。でもあっという間に終わってしまった。
自動チェックイン機を探すと数台あるが、チェックインする乗客を撮りたいマスコミが多いのか、カメラの”砲列”に囲まれて何か落ち着かない(笑)。その中には有名な航空評論家、青木謙知氏の姿もあった。
自動チェックイン機は大手航空会社が使う大型のものではなく、デンソー製のスキャナーにPCモニターと感熱紙プリンターと手作り感があり、LCCならでは工夫はこんなところにも見られる。早めにチェックインしたせいか、私の時はすんなりチェックインが出来た。ただ、その後10分ぐらいでチェックインの出来ない人が続出し、同行者もそのひとりとなった。今回の改善すべき点のひとつと言えよう。あと気になった点としては、バーコードをスキャンしたらすぐ搭乗券が出るのもちょっとセキュリティ面で不安がある。通常なら、支払時に使用したカードを差し込んで本人認証を行う事が多いからだ。
他の航空会社同様に金属探知機のゲートを潜り、格安航空専用ターミナルが出来るまでの仮の待合室があり、最低限ながらもお土産やお菓子、飲み物の売店やトイレがある。プレハブのバスラウンジではピーチのクルーからピーチロゴ入りのエコバッグに入った記念品がもらえた。就航初便とはいえLCCだから何もないと思ったから予想外のプレゼントに嬉しい。中身はピーチロゴ入りのものでスタバ等でお馴染みのタンブラーとハンドタオル、ピーチの特集記事が書かれたKIXマガジン。そのタンブラーは自社で側面の紙を印刷して就航記念品に仕立てているのもLCCなりに涙ぐましさが感じられる。
南海バスのランプバスで空港の中ほどに駐機してある機体まで移動するわけだが空港内の撮影は規制で禁止とアナウンスされるのが何とも不思議。過去何度か成田空港などでバス移動はしているがそのようなアナウンスは聞いたことなく残念。
スポット106番に着くと、社長をはじめピーチ社員一同が出迎える。オープンスポットからタラップに登って搭乗すると不思議と気分も上がって好きである。機首を見ると先日公募で決まった第一号機の証であるPeachDreamの名前が。JA801P機内へ入ると某テレビ特集で見かけた安田さんが出迎えてくれる。機内の様子としては、格安航空お約束のビニールレザーシートでYクラス180席仕様。航空券価格破壊とサービス改革という点で大先輩ともいえる英国ヴァージン・アトランティック航空のプレミアムエコノミーシートの色とよく似たワインカラーがお洒落な印象を高めてくれる。シートピッチは狭いけど極端に酷いわけでなく、追加料金で足元の広い座席も選択出来る点もいい。窓からは二号機と三号機が見えて二号機は福岡行き初便として準備中である。座席ポケット内容はこの写真の通り安全のしおりとピーチデリのメニュー、エチケット袋のみである。
162名の乗客と乗員7名を乗せたこのMM101便は、定刻より18分ほど遅れてスポットアウトし、滑走路06Rから7時30分に無事離陸。離陸した瞬間、就航初便に乗れた喜びからか乗客一同の拍手の嵐に包まれ、その第一便離陸を祝福するがごとく、窓からは朝日に輝く関空を望みながら一路南アルプス越えを目指す。飛行ルートは佐渡島上空を経由して男鹿半島、青森上空を越えて行くようだ。
機内アナウンスも所々関西弁がちりばめられ、機長のアナウンスでも撮影の合図にはチーズならぬピーチとするようにとウィットにとんだ白石機長のセンスはなかなかのものである。取材陣も賑やかで、今まで乗った初便でもここまでマスコミ関係者が乗った便は見たことなく今回私が属する某団体のはっぴを着ていた関係で、取材を受ける回数が増えた。知人の話では大阪某局のニュース映像で出たらしい(笑)。
それにしても残念だったのは、マスコミの取材も原因なのだが、有料の食事類の販売が上手く進まなかった点ではないだろうか。結局カートが使えず、トレーで配るしかないから全体的に注文が行き渡らない。私も何か食べようかと思ったが結局すぐ着陸態勢入った関係で翼周辺の乗客はほとんど諦めざるえなかった。一応ピーチデリのメニューを写真に取ったのでご覧ください。
そのため新千歳到着後すぐ、えびそばの一弦へ直行したのは言うまでもない(笑)。
初めて食べたが、スープまで飲み干せるほど美味かったからお試しあれ!
写真は帰りのMM108便で食べたカップラーメン(笑)えっ?カップラーメンにワザワザ350円、さらにスーパードライに400円も払うなんてドアホだけど、実際に機内で食べると地上で食べるそれよりも美味く感じるんですよ!尚、最終便だと在庫処分なのか弁当やパン類が40%引きで販売され飛ぶように売れていた。ただビールやカップラーメン等は保存が利く関係で割引は一切ないから悪しからず(笑)
往復で最安一万円を切る運賃で札幌へふらっと遊びに行ける気軽さが新鮮。関空着便に関しては難波までの南海線割引切符も販売しているのも珍しく、LCCならではの型破りなサービスもどんどん増えていくに違いない。
今後のピーチの路線展開に期待したい!
Mattari
