羽田空港の過去と未来と取り上げて、これからは「いま」をお届けしようと思います。
ひとまずなんと今日は5時間以上も羽田空港をうろうろとしてきました。羽田空港のターミナルのみで5時間ですよ(笑) 駐車料金もバカになりません。
ただ、けっこう知らないことがあって、自分でもビックリしてしまいました。収穫ありです!
というわけで、今日お送りするのは交通手段以外での羽田空港の利用。私のベースでもある羽田空港ですが、空の交通の玄関口として使う意外に、どんな施設があるのでしょうか?
「和の心」の空間

まず最初にお届けするのは、存在は言わずと知れた…しかし場所は分かりづらい、羽田航空神社。
普段JALを使う私としては、時間の許す限り出発前にお参りするようにしています。
お御霊に写真を向けていいものか分かりませんが、どうなのでしょう。撮ってきちゃいました。
場所は第1ターミナル1F、南ウィングと北ウィングの間になります。郵便局を目指していくとよいかもしれませんね。ちょうどラウンジのとなりにお手洗いがあるのですが、そのお手洗いの奥へ入っていくと、従業員出入り口があってさらに奥。
神社という荘厳な雰囲気はなくむしろ簡素、というか会議室かっ?! ってノリなのですが、そこは空港内とあってご愛嬌。
ブログの発展を祈願してまいりました。

ちなみに羽田空港にまつわる羽田界隈の神社には、「穴守稲荷神社」(東京モノレール天空橋駅近く)、「羽田神社」(京急大鳥居駅近く)とは別のものです。
昭和6年に帝国飛行協会理事会で決議されて航空神社ができ、昭和38年に分霊されて第1ターミナルに祀られました。

<羽田航空神社由緒>
ここ東京国際空港は昭和六年東京飛行場として発足以来紆余曲折を経て今日我国空の表玄関として運輸交通の発展のため重要な使命を果たしております
予てより我国航空界に携る人々の間において航空に最も縁の深いこの羽田の地に航空界発展の礎となられた諸々の御霊をお祀し今後の航空界の躍進と航空安全輸送の御加護を祈念したいとの気運があり この度東京国際空港ターミナルビル増改築工事を機縁として空港全域を見守るに最も相応しいこの場所を神域と定め昭和三十八年七月十一日財団法人日本航空協会の航空神社より御分霊を勧請し奉斎申し上げて羽田航空神社を建立致した次第であります
なお毎年五月二十日を例大祭日と定め祭事を執り行います
敬白
子育てを助ける空間
次です。なんと託児所。託児所っていうか…保育園!
これは恥ずかしながら、わたしは知りませんでした。えとどこで知ったのかといいますと。お手洗いでです(笑) モロッコから帰ってきてからですね、ずーーーっとお腹の調子が良くなくてですね…、なんども行き来してたのですが、ふと顔を上げると何やら宣伝があるじゃないですかぁ…。「羽田空港に託児所があるのを知っていますか?」と。さすがに写真は撮れませんでしたけど、随分前に紹介したお手洗いの個室内にある液晶画面の広告掲示板です。
これを探し求めて随分歩きました。場所は第1ターミナル3F(2Fの出発フロアいちばん奥の8番時計台エスカレータでステップフロアへ)です。案内受付の方は2Fという。ところが見当たらない。…と思ったら、ひっそりと看板が。「アンジュ保育園」。
保育園じゃないかっ!?
そ、そして驚くことに、看板の通り歩いていくと、職員専用ドア(しかも暗証番号ロックつき)…行き止まり!?

てか、もう閉鎖かっ? と思いましたが、なんと、保育園の入り口はこの職員専用ドアなのです(笑)。御用の方だけインターホンで呼び出しをいたします。なんという閉鎖空間…。
ですが。ですがですねぇ。この保育園凄いんですよ!!! まぁ、驚きましたね。
なんと、滑走路が間近に見える、展望保育園なのです!!!!! しかも、東京都の認証保育所。えと、意味分かりますか? 一時預かりの一時保育として使うことはもちろん可能なのですが、そうじゃなくって保育園!! こんなところで子供が遊べるなんて、なんという環境!? しかもですね、屋外施設に砂場があるのですよ…。へんに都内の保育園に入れるよりはここに入れた方が情操面でよいかもしれません。
羽田空港ではたらく職員さんはここに子供を預けてお仕事に励んでいるのでしょうか? 大空の子供を育むためにこの施設を利用する、というのもアリですね!!!
それから保育時間は23:00までですので、急な出張でも羽田空港でなら朝預けて夜引き取って帰るということが可能なのです。
資料を頂いてきました。転載いたします。
●アンジュ保育園(TEL:03-5756-7311)
▶▶月極保育
▶保育時間:8:00〜21:00(延長保育7:00〜23:00の間で)
▶料金(都内在住)
0〜2歳児:65,000円(180時間/月)、80,000円(220時間/月)
3歳児以上:63,000円(180時間/月)、77,000円(220時間/月)
▶料金(都外在住)
0〜2歳児:97,000円(180時間/月)、118,000円(220時間/月)
3歳児以上:94,000円(180時間/月)、115,000円(220時間/月)
※延長の場合は、550円/30分
※昼食、ミルク、おやつ、教材費込
※第2子以降は1ヶ月10,000円減額
※月極駐車場あり
▶▶一時保育
▶保育時間:7:00〜23:00
▶料金:年齢関係なく5,000円(2時間)、以降1,250円/30分
※兄弟割引あり
※場合によっては時間外保育も応相談
※2日前までに利用日と時間の要予約
※1時間お得な11時間25,000円のクーポンあり
趣味の空間
はい、次にまいります。こちらは言わずと知れた、おなじみブックスフジ。もしご存知でない場合は、いま知ってください。フライト目的でなくとも、ここを目的だけに羽田空港にゆく価値があるといっても過言ではありません。

航空ファンに有名なそして重要な本屋さんです。羽田空港内には山下書店や丸善、有隣堂など、有名書店がたくさん入っており、ビジネス書や雑誌など各店舗取り揃えていますが、こちらのブックスフジ、店舗はとてもとても小さいのですが、いくらフロア面積最大だという本屋さんでも絶対に手に入れることのできない航空関係の本が取り揃えられています。
頭を上に向けると航空写真の数々に模型、サインなどなど。飛行機ファンとして泣けるほど愛情味感じる店舗です。
ここでは航空関係の本、たとえば飛行機がモデルの小説やエッセイ、単行本、情報誌のほか、AIM-Jや航空関係にまつわるライセンス取得のための教材等も取り揃えられています。他にもT.C.A.チャートにフライトログ、手帳にカレンダーなどなど、マニアには嬉しいグッズの数々。気象関係の専門書や航空管制のための専門書、整備士さんやパイロットさんのための専門書はみているだけでもとても楽しい品々です。
通常本屋さんでカメラを取り出したり、ケータイ電話でパシャッと写真を撮るなんて言うのは、知的財産権保護のためNGなのですが、今日はですね…店員さんにご理解いただきまして写真に収めてきました。場所は第1ターミナル地下1F。京浜急行羽田空港駅を出て第1ターミナル方面のエスカレータを上がってすぐの右手、もしくは第1ターミナル地下1Fの太陽の塔と月の塔の間を、第2ターミナル連絡通路に向かって左手のエクセルシオールカフェのお隣になります。
アートスペースとしての空間
最後です。こちらも先日紹介した「空気の港」展。アートスペースとして羽田空港が利用されています。すべてコンプリートしてやろうかと思ったのですが、遊んでいるうちにタイムオーバーしてしまいました。はい、ご自身で遊びながら見つけてみてください。インスタレーションアートの面白さは、その発見にあります!
そして会場がですね空港なもんだから、思ったより規模が大きいし、想像していたより凄く楽しいじゃないですかー。子供は正直ですね。楽しんでいるのは子供ばかり。大人だって相当面白いはずなんだけど、ちょっと身構えてしまうのかな、それとも気づかないのかなぁ。随分ワクワクさせていただきました!
わずかですが紹介します。
これは小さいバージョンでちょっと不気味なのですが、じつは大きなバージョンが別の場所にあるのです!

木陰のスクリーン
プロペラが回ると、飛行機を鳥に模したアニメーションが! メンテナンス中に毛繕い、燃油補給中に餌を食べ、離陸時刻に飛び立ちます(笑)

自針と分針
なんと時計台の下に立つとですね時計に姿が映し出されて、ワタクシ竜子めが時計の針になるんですよ…。

まばたきの葉
落ちている葉っぱをかき集めて、この塔に放り込むと天から舞い降りてくるまばたきの葉!


風見鶏の視線
この風見鶏、人の歩く流れに向かっています。

時間がない人は、エスカレータに乗っている間に耳をそばだててください。なにかいっているのが聞こえてきますから!
それから旅客として第1ターミナルをお使いになる方は、ベルトコンベアに乗せられたバゲージにもご注目ください!
すべてコンプリートしたかったのですが、ぜんぜん紹介しきれていません。いちばん気になったのはPASMOの星座。PASMOを機械にかざすと、PASMOに入力されているデータを読み取って、電車の移動履歴が星座として画面に映し出されるそうです。SUICAがあるのですが、PASMOのみ対応。これは京急羽田空港駅のホームに設置されていますよん。
まだまだまだまいっぱいあります! 会期中にまたいこうと思っていまーす。
さてさて。歯医者に床屋、花屋にマッサージ。駅ビル以上の生活空間に、デパ地下以上の食品群、サービスがてんこもりの羽田空港。まだまだご紹介しきれず残念ですが、ひとまず今日はここまで。